■そうか!情報って「情況報告」だったんだ。 その3
−情況と状況−
広辞苑にあった【情況・状況】という記述に関しては、それ以上のものが出てこない。どういう場合が情況で、どういう場合が状況なのかである。類似用語を探りながら考えてみたい。
「状況」類似語として「状態」という語がある。モノの有様と考えると、物理的な存在(物体)の有様を指すと考えることができる。つまり「状況」とは、物理的なモノなどの様子、有様。とすることができる。
これに比べて「情況」の類似語には、「情勢」という語がある。モノというよりもむしろ、その場の雰囲気/メンタルな面での勢いを指すのではないだろうか。つまり「情況」とはメンタルな様子、有様。と考えることができる。
具体的に例えれば、戦車や装備はボロボロな状況であっても、戦意は上昇していれば、情況はよいのであり、逆に戦車も装備も無傷であっても、戦意喪失していれば、情況は最悪である。司令官としては、そのどちらも知りたいところであろうから、本来ならば「情況報告」というよりも「情状報告」の短縮語が「情報」であるといってもよいかもしれない。情状というと何か難しい言葉のようにも聞こえるが、実は私たちは日々のニュースやテレビドラマなのでよく耳にしている。「情状酌量」という時の情状が、これである。
以上のように、「情報とは何か…」を語源から探れば、それは軍事用語であり、「情況報告」あるいは「情状報告」の短縮語である。
そして注意しなければならないことは、この軍事用語が、小学生も使う日常語となったことである。
(参考文献)
広辞苑 第五版
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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