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【私論ですが】次の時代のまちづくり/まちおこし/地域活性化は、有名人を輩出することだ。そのためには…何よりもまずは自分自身が好きなことに夢中になって笑顔で暮らすことからなのだ。

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こんにちは、まる3です。

先日、とあるfacebookの投稿が発端となりまして、そこのところについて、書き出しておきます。

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発端となった投稿 facebook

なぞなぞっぽい書き方をしてますが、わかっているなら書き出せ〜!ということで、この記事を書いています。少しだけ長くなるかもしれませんが、丸山がまちづくりや地域活性化などについて何を考えているのかを書き出してみますね。

私は旅行が苦手です

いきなりですが、自分は旅行が苦手です。旅とか、観光とか…実はあまり積極的に出かけるということはありません。出かける時は、イベントや講演会に呼ばれたときとか、どうしても誰かに会いにいく必要があるとき…くらいです。そんな自分が「観光」についてあれやこれや書くなどとおこがましいことではありますが、こんなふうに思っています。観光にでかける目的のようなものを考えると、こんな段階があったりします。

  1. 地名で出かける観光:
    その名のとおり「地名」で観光に出かけることです。熱海に行きたいとか、利尻島に行きたいとか、竹島に行きたいとか、ハワイに行きたい…など、どこに泊まるとか、何を食べるとかということよりも、とにかく「目的地である地名」の観光地にでかけたい…という旅行スタイルがあると思います。あわてせ、温泉地(なんとか温泉郷とか)その土地らなではの食べ物を食べたい〜も、ここに入るかもしれません。
  2. イベントで出かける観光:
    〇〇フェスとか、比較的大きなイベントが開催されることで、地名で行く観光ではなく、イベントに参加するために出かける観光がありますね。あとになって「あれ、どこだっけ?」になるかもしれないほど、その観光地に出かけたという思い出よりも、そのイベントに参加したという思い出ほのうが残っているような場合ですね。
  3. 施設に出かける観光:
    最たるものがディズニーランドやUSJ、富士急ハイランドなど施設に出かける観光。これはもうレジャー施設がないと成立しないですよね。遊園地、スキー場など特定の「施設」に出かける観光があります。
  4. 人に会いにいく観光:
    地名、イベント、施設ときて、最終的には「人」に会いに行く観光になるのかなぁ〜って思っています。日本人の旅に関する感覚として、旅の恥はかきすてということで「自分自身が匿名でありたい」という感覚がある一方で、おなじみさんやリピーターさんになって「顔パス」で出かけたいという相反する気持ちがあったりもします。自分はどちらかというと知らない土地では「匿名さん」になっちゃったりします。

具体的に言えば、清里高原という観光地を例にあげると、1)まず最初は「清里に行きたい」で出かける1980年代ごろ、2)イベントとして「ポール・ラッシュ祭〜八ヶ岳カンティフェア〜」に行きたいで、毎年リピータさんになったりします。特にボランティアでこのイベントに参加するとホリックになる人も続出し、最終的に移住しちゃう人もいたりします。3)さらに進むと、清里高原という地名やイベントでなく清泉寮に行きたいとか萌木の村に行きたい…みたいな、その施設に行きたい、その施設に宿泊したり、ご飯をたべたり、雑貨を買ったり…という感じで、施設(お店)に出かける観光。そして最後は4)そこのオーナーさんやスタッフさんに会いに出かける観光です。度がすぎるとストーカーにもなりかねませんが、あのマスターに会いたいな〜、あのペンションのオーナーに会いたいなぁ〜という目的で旅/観光にでかける…というものです。

ということで、丸山は観光の目的として、1)地名、2)イベント、3)施設、4)人…という段階があって、順をおうごとにリピーターとして、あるいは関係者として何度もその地を訪れることにつながっていくと思っているのです。

有名人を輩出するということ

アニメーション映画『君の名は。』や『天気の子』の監督 新海誠さんがいらっしゃいますが、この方のご実家は長野県小海町。ご実家は地元でも有数の建設会社『新津組』であり、最近先代の社長であったお父上から、新海監督の弟さんが社長を引き継いだとか。そしてその小海町のとある橋にはいっときこんな横断幕がありました。

小海町の名前は知らなくても、「新海誠監督の出身地」というえばなんとなくわかったような気になったりします。似たような事例は全国に数多くありますよね。特撮の神様と言われる円谷英二氏の出身地である福島県須賀川市には、図書館と併設して円谷英二ミュージアムがあり、同市には須賀川特撮アーカイブセンターがあったりします。NHKの大河ドラマや朝ドラである人物が取り上げられると、その人物の出身地が盛り上がったりして。

ふつうの人は、地名で知るよりも「(名前だけでも)知っている人の出身地、知っている人のゆかりのある町」で理解したりします。観光やまちづくりはもそれに便乗することは決してわることではなく、むしろその歴史的な人物に触れたい…ということで、訪れることが少なくありません。宮沢賢治の作品が好きで遠野や花巻に出かける人もいますし、有名人の墓参にその土地に出かける人も少なくはありません。

そう、これが新しい地域活性化/まちづくりのひとつの答えなのです。

有名人を輩出する

という視点で、まちづくりや地域活性化に取り組んでいるところは、まずありません。多くは、たまたまウチの町から有名人が出たという結果でしかなく、わざわざ有名人を輩出するためにまちづくりに取り組んでいる地域を、正直なところ自分は知りません(もしご存じの方がいらっしゃったら、事例を教えてください)。

有名人を輩出するまちづくり

次の時代のまちづくり/まちおこし/地域活性化の手法としては、補助金をもらってハコモノをつくることでもなく、イベントを開催することでもなく、地域ブランドをつくることでもない。なによりも「有名人を輩出する」ことです。と、言い切ってもいいかもしれません。これは日本人は特に苦手なのです。結果として「有名人になってふるさとに戻ってくる」人は歓迎することができるのですが、地域から有名人を輩出する…ということとなると、かなりネガティブな感情が出てきたりするのが日本人の特徴です。言葉を選ばずにいえば「足をひっぱる力学」が生まれてしまいます。高校あたりならインターハイに出るとか、国体やオリンピックの選手に選ばれてしまえばその力も弱まるのですが、そこに至るまでにはなかなり強い力が加わったりします。なので、地域から有名人を輩出するには、身近な関係者がそんな力がかからないように守ってあげる必要があったりもします。ましてやまちづくり/地域活性化などの公費がかかわってくることとなると、余計に「なんであいつが!」的な力がすごく作用したりする。ハコモノづくりやイベント、地域ブランドなどはそうした力が比較的弱いので、公費の出し方としてはある意味で無難なのですが、もうその手法は昭和・平成なら通用したかもしれませんが、令和の時代には通用しなくなってきています。これからのまちづくり/地域活性化はそうした足を引っ張る力を超えて「地域から有名人を輩出する」に切り替える必要があると考えているのです。

まずは、大人が変わろう

地域から有名人を輩出する…という視点で、自分は映画『さかなくん』をお勧めします。好きなこと、得意なこと、夢中になれることを見つけた人は最強です。地域からできるだけたくさんのそうした人物を登場させることができれば、まちづくりも地域活性化もできたようなものですが、そこに至るまでにはいくつかのプロセスを経る必要があります。それも一番大事なことは、すでに大人になった私たち自身が、次の世代、子供や孫たちの世代に対して、ひとつのロールモデルになることが求められていたりもします。見たことがないモノにはなれないのです。

まずは、そのためのステップ

  1. 大の大人が自分の好きなこと得意なこと夢中になれることに取り組んでいる
  2. そんな大人たちは、いつも楽しそうで笑顔にあふれている
  3. 笑顔で夢中になって何かに取り組んでいる大人の姿を見ながら、子どもたちが育っていく状況をつくる
  4. そんな子どもたちが、自分自身の「好きなこと」を見つけることができる
  5. 自分の好きなことを大切にできる人は、他人の好きなことも尊重できる
  6. まちづくり/地域活性化は、まずは大人が「好きなこと、得意なこと、夢中になれること」に力をそそげることが大事。

という視点で、今の状況をみると

  1. 大人たちが好きでもないことをやっている(お金をもらうために)
  2. 好きでもないことをやっている大人たちは、いつもどこか不機嫌
  3. そんな不機嫌そうな大人を見て育つ子どもたちは大人になりたいと思うだろうか?
  4. そんな子どもたちが大人になったら、不機嫌そうな大人がいる町からは出たくなるよね。
  5. 地域から子どもたちがどんどんはなれていってしまう。
  6. 活性化どころか、後継者もいなくなる。

という悪循環があったりするのだけれど、結局大人になって地域を離れた子どもたちも、どこにいっても不機嫌そうな大人たちしかいないことに絶望して、希望もなく、ブラックな会社に我慢して、わずかなお金を得ることでしか生きていけない…みたいなことが、続いてしまうのではないでしょうか。

ということで、ここからが処方箋(?)です。

大人自身が好きなことで生きている

まずは、私たち自身が、お金のために好きでもないことを続けるのはやめましょう。続けるのであれば、すくなくとも「好きになれること」「得意技を発揮できること」「夢中になれる/熱中できること」にしていきましょう。できることなら、「好きなこと」「得意なこと」「夢中になれること」を仕事にできるとよいのですが、なかなか理想と現実もあるので、目の前の仕事を好きになるところからでもOKです。まずは自分が変わることです。

こんな文章を書いて、ふと思ったのですが…自分が知っている40年前の清里高原には、そんな大人たちが溢れていました。脱サラしてペンションを立てて自然環境の中で仕事ができる大人たち、趣味や得意なことを活かして手作りクラフトのお店を開業した人たち、自分の大好きな自然や野鳥や星をテーマにして仕事を作ってきた人たちなど、汗水ながしながらも楽しそうに大人を生きている人たちがたくさんいたように記憶しています。あの時代の清里高原という観光地には、そんな夢を叶えた大人たちを見にきていた若者がたくさんいたように思います。そこにはハコモノでもイベントでもない「人に会いにいく観光地」の種があったように思うのです。それがいつのまにか他の観光地のように地名やイベントや施設やタレントショップなどのほうが目につきはじめて、バブル崩壊やらなんやらで…肝心の「人に会いにいく観光」で無くなってしまった。そのことが観光地として収縮していった原因なのではないかなぁ〜と思ったりもします。なので、清里高原再興を考えるにはまずは「人」にスポットをあてることがポイントかなぁ〜と思っています。

好きを仕事に…いまならまだ間に合うかもしれない。

数年前に、ブログの収益化を学びました。投資した額の回収までには至りませんが、そこで学んだことはいまの自分にとても大きな影響を与えています。WordPressが使えるようになったこと、ウェブマーケティングの手法を理解できたこと、そこから広がった人脈や自分自身がここにきて簡単なプログラミングにも取り組み始めたことなどなど。金銭的な回収ままだまだ道半ばですが、それ以上の収穫はあったと思います。そのブログ収益化のためのテーマが「好きを仕事に(スキシゴ)」でした。好きなことを調べて、自分なりの意見としてブログを書き、そのブログをより多くの人に見てもらい、ブログに貼り付けた広告で収入を得る。昨今書店にならぶ副業関連の書籍なども、そうしたウェブライティングやブログによる広告収入、アフェイリエイトなどがありますが、そのどれもが最後には「好きなことをじゃなければ続かない/続けることができなければ仕事にはならない」なのです。そして、ちゃんとした収入になった人たちが、いまはオンラインの仕事を中心とした生活ができ、オンラインの仕事だからこそ、どこでも仕事ができるようになり、ワーケーションなどの推進役にもなっていたりしますし、二拠点居住やIターン、Uターン、Jターンな仕事が農業や観光といった産業だけではなく、ICTを活用したネットビジネスも、実は地域活性化につながる産業になったりもするのです。

ということで、繰り返しになりますが

まとめ

  1. 自分自身が好きなことを得意なこと夢中になれることを大切にする
  2. 自分自身の好きを大切にしてちゃんと時間を割く
  3. 自分自身の好きなことを副業にしたり、本業にしたりする
  4. 好きなことに夢中になっている姿を表現する(笑顔だけでもいい、できたものを見せたり、伝えたりする)
  5. 機会があれば、次の世代やこどもたちも巻き込んでみる
  6. 次の世代が夢中になることへの尊敬の気持ちを持つ
  7. そんな中から、次の時代の新海誠監督やさかなクンが登場するかもしれない。
  8. 有名人を輩出するまちは、そもそも大の大人が好きなことに夢中で取り組んでいるまちなのだ。

ということで、まだ言葉的にはぜんぜんこなれていませんが、令和時代のこれからのまちづくり/まちおこし/地域活性化は、好きなことに夢中になれる人づくり/人おこし/個人活性化なのだと、いまはかなり高い確率で確信しています。

まぁ、自分自身がどこまでできるかはわかりませんし、そういう自分こそ自分自身の「好きなこと」を大切にしているのか?といわれれば100%とはまだ言い切れません。ですが、もうハコモノを作ったり、イベントを起こしたり、地域ブランドをつくったり…などということよりも、まずはその地域で「好きなことに夢中になっている大人たち」の姿を、次の世代の子どもたちが観る機会をつくることが大切なのだろうな〜と思うのです。

それが、ひいてはそんな「好きなことに夢中になっている大人」という “光” を観にいくことが、まちづくりや地域活性化から、観光につながっていくのかなぁと思うのです。

さいごまで、読んでいただきありがとうございます。

よろしければ、コメント欄に感想などを書き残していただければ、幸いです。

コメント

  1. maru3 より:

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