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■そうか!情報って「情況報告」だったんだ。その5

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■そうか!情報って「情況報告」だったんだ。その5
−可編集化:エディタブライズ (Editablise / Editablize)−

 食玩をご存知だろうか。最近のコンビニエンスストアで売っている「お菓子付きオマケ」である。アニメのキャラクターや、恐竜や生き物。戦車や昭和の道具など、様々なである。私自身も好きで、気に入ったシリーズがあれば「大人買い」することもある。塗装済み、組み立て済みであるから、ものの1〜2分で目の前に精密な模型が出来上がる。出来上がった模型を手に取っては、「ブーン」などといって飛ばしてみたりもする。そんな時にふと思うのだ。これも情報化のひとつ? いや、「情報化」という概念のもうひとつ上の「上位概念」があるのではないだろうか、と。
 さて、なぜ人は情報化するのか。
 一言でいえば、現実の有様を、個人でも編集可能な状態=可編集 (Editable) 化(Editablise / Editablize)にしたいからなのではないだろうか。そう考えると、情報化も食玩やプラモデルのような模型も、実は同じことをしていると感じるのである。

 自衛隊や軍隊、あるいは災害発生のシミュレーションなどで、『図上演習』ということがよく行われる。地図を広げ、それを取り囲みながら、様々な試行錯誤を繰り返し、問題点を明らかにするとともに、解決法を見つけ出す作業である。これもまた、現実の有様を可編集化(Editable)するものである。その図上に模型を並べることもあるだろう。あるいは石ころを戦車に見立てて、様々なシミュレーションを行うこともあるだろう。
 
 つまり、情報化とは現実を可編集化することに他ならず、検索/抽出/並べ替えなどの編集技法を用い、現実を把握することなのではないだろうか。
 そう。重要な事は「情報化=デジタル化/IT化」ではない。情報化とは、現実を可編集化するひとつの手法なのである。
 可編集化することで、様々な編集あるいはシミュレーション(試行錯誤)を行いながら、現実への対処法を組み立てていくこと。これは『情報化』においても『模型化/ミニチュア化』においても、同様なのである。

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