すでにご存知のこととは思いますが、Apple社会長 Steve Jobs氏が亡くなられました。56歳だそうです。AppleやSteveについて知っている人は、いつかこの日が来る事は分かっていました。ですが、やはりその日が来てしまうと…とても悲しいことには代わりありません。実はご本人は曹洞宗ということなので、「ご冥福を〜」でもよいのでしょうが、今はむしろ RIP(Rest in Peace)の方がよいかな…と。
そんな悲しみの中で、ふと…Steve Jobsが図書館長だったら…なんてことが頭をよぎりました。
Appleを創業し、Appleから追い出され、別のコンピュータ会社を創り、CG映画の会社を買取り、再度Appleに復帰し…iMacからiPod, iPhone, iPadを生み出すに至った…。そんな方が図書館長だったら…なんてね。
まず
その1:引き算の図書館経営
不要なもの、ムダなものはとことん削減し、本当に取り組むべき事にリソースを集中した。これが図書館であるならば、どうなるのだろうか?
DVDはムダ? CDはムダ? 児童書は? TEENS/YAは? ひょっとしたら文学作品なんてごっそり要らない…かも?
まぁ、どちらにしても「コンセプト」や「ビジョン」がしっかりしていなければ、何を残し何を捨てるかなどの判断はできません。いうなれば、コンセプトもビジョンも無いから、あれもこれもといった「足し算」の経営になってしまう。それがたぶん悲しい結果に繋がるのだと思うと、 今本当に図書館が残すべきものは何か? を問う機会なのかもしれない。
その2:プレゼンテーション
Jobs氏のプレゼンテーションは、本当に人を魅きつける魅力を持っている。それに関する図書も出版されている程。ただ…そのまま図書館に使えるだろうか?と考えると、大きな疑問がある。Jobs氏のプレゼンを見にくる人たちは、すでに何らかの情報を得、すでに何らかなお予測を建てて会場にいる。だから多少もったいぶることが、新製品/新サービスの登場を劇的にする。しかし図書館となるとすべてのオーディエンスが、何かを期待しているわけではない。そのような中で行なうプレゼンともなれば、当然異なる展開が必要であろう。
その3:カリスマ性とは言いたく無いけど…
やはり人物として魅力的なんです。スターといってもいい。いわゆる芸能人だけがスターなのではなく、産業界/IT業界においてもスターは登場する。そんな人間的魅力を持っている…これはさすがに敵わない…なぁ。
というわけで、いきなりですがこの本はおススメです。予定していた発売日を大幅に前倒しして出版されるそうです。Jobsが本当はどんな人物だったのか…僕たちは少しでもそこに近づきたいのです。
機会がありましたら、ぜひご一読を!
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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