EDIT: 編集
松岡正剛氏によれば、編集には64もの技法があるそうだが、それを全部把握するなどとても凡人の私にはできない。だが、調理に置き換えて考えれば、煮る・焼く・蒸す・ゆでる・炊くなど、家庭料理の基本があるように、編集にも基本があると思う。デジタル系/インターネット系における「知のエコシステム」において、EDIT:編集は、この調理の基本のようなものである。
・方針を決める
・洗う
・切る
・素材をまとめる
・火を通す
・味付けをする
これらが、ほぼ同時に行われ、最後に
・盛りつける(これは少しOUTPUTにもかかる)
知のエコシステムにおける EDITは、まるで調理なのだ。
洗う: INPUTで集めてきた素材を、文字通り洗い直してみる。それは正しそうか、必要だろうか、どのように調理しようか…等々を、事前に考えるのだ。
切る: クリッピング&スクラップと同様に、どの部分を使うのか、使いやすい様に項目でまとめることはできないか。コンテンツの形態として[文章(テキスト)][写真][イラスト][図版]…さらには[動画の一部分]や[音楽]といった素材もあるかもしれない。
素材をまとめる>:様々なメディアから切り抜いてきた素材を、テーマでまとめてみたり、別々のデータを組み合わせてみたり…単独のメディアに掲載されたいたコンテンツも、他のメディアに掲載されていた同じテーマのコンテンツと並べてみると、見えなかったことが見えてきたりする。
火を通す:素材をそのまま[引用]として使うもよし、あるいは自分で租借し自分の言葉で記述するもよし、煮るなる焼くなり、蒸すなり炊くなり…たぶんこのあたりには松岡式64手法などが適用できるのであろう。
味付け:そして大事なのは、ただ単に切り抜きを集めただけではなく、自分なりの味付けが必要なのだ。観察・仮説を立てる・データを揃える・実証してみせる…等々。様々なメディアに掲載されているコンテンツを集め、それらを調理する中からみえてくるもの。あるいは、最初に立てた方針の下に自分なりの料理になるように素材を編集する/調理すること。
盛りつけ:これはOUTPUTにもかかってくる事だが、調理した料理を器に盛りつけることも大事。知のエコシステムの中での盛りつけ方には、大きくわけて、1)平面メディアとしての紙面づくり(※紙面と書いてはいるがディスプレイ上で平面として見せるもの)、2)動画、3)音声などがあるように思う。
…と、まぁこんな風に、「知のエコシステム」では、EDIT:編集=調理と考えて、既存の様々な知から、自分なりの新しい知の創造(編集)を行う過程を考えることが大切なんだなぁ。
(このつづきは、また後日)
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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