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被曝した図書館資料/地域資料/貴重書の取扱いについて

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福島第一原子力発電所の事故により、避難指示をうけた地域の中には役場もあれば公共図書館もある。「念のため避難」という言葉使いにより、「そのうち一時帰宅できるだろう…」なんて思っていた方々も少なくはない。中にはちょっと隣町に買い物に出て家に帰ろうとしたらすでに[立入禁止地区]になっていた…などという例もあるようだ。
人命は避難できても、その市町村に置いて来たものはたくさんある。家畜やペット、食料品や生もの…ひょっとしたらパソコンやハードディスクなど…たくさんある。

図書館の仕事をしているせいか、中でも気になるのは「避難指示を受けた地域の図書館」だ。
その蔵書も、ほとんどが放射線による被曝をしているだろうし、あるものは放射性物質による汚染が起きているかもしれない。見た目には何の変わりもない日常的な風景でありながら、その本は素手で触ることすらできない状態になっている…のではないだろうか?

それら被曝図書に対して、やはり「廃棄」するという手法しかないのか。それとも人が立ち入れるまでの期間放置したままにしておくのだろうか。気になるところだ。

もしも救出できる資料があるなら、何か手を打つ事はできないか…と、そんなことを考える。
ツィッターでいろいろな方からお知恵をいただいた。
僕にできることはとても少ないことかもしれないが、気づいたからには何かできないだろうかと、考えている。

特に二度と入手できない地域資料や貴重書のたぐいは、この機会に一挙にデジタル化しておくことも大切だと思う。また著作権法第31条の2「図書館資料の保存のための複製」を適用して、被曝した蔵書のデジタル化(いわゆる「自炊」による電子書籍化)も視野に入れながら…。

東電の求人ではないが、日当40万円で避難指示地域の図書館資料のデジタル化作業員募集…などという求人があったら…心が動く…ナ、たぶん。

この「被曝した図書館資料/地域資料/貴重書の取扱いに対しては、日本図書館協会あるいは国立国会図書館や国立公文書館などから、その取扱いについてのガイドラインを出して欲しいと思っている。まさかこんなカタチで図書館資料が被曝するなどと、誰も想定していなかったと思う(図書館の危機管理マニュアルには被曝は入っていなかったような…)。それだけに、きちんとした取扱いについての公開が必要だと考えている。

コメント

  1. mm より:

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    日当○○などと、ガセネタに基いた事は控えた方が良いと思います。情報を扱うプロなのですから。 Like

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