ウルトラマンティガの最終回。邪神ガタノゾーアとの戦いに破れ、石と化して海に沈んだウルトラマンティガ。そのティガに世界中のこどもたちからの想いが光となってティガにあつまり、きらめく巨人(グリッターティガ)となって、ガタノゾーアを倒す…という展開がある。
NHKの少年ドラマシリーズ 第一弾の「タイムトラベラー」は、撮影したビデオテープが高価だったため、その後ニュース映像を重ね撮りしマスターは失われてしまったが、たまたた最終回をテレビの前で録音していた素材が発見され、「アンソロジー」としてDVD化された。
もともとの発信者/所有者の手元から失われた記憶も、ひょっとしたらどこかの誰かが持っていることがある。
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岩手・宮城内陸地震で、土砂に埋もれてしまった「駒の湯」。その後堰き止め湖の増水によって水没した「湯の倉温泉湯栄館」。その他の倒壊した家屋の中に、それぞれの場所にそれぞれの想い出があったに違いない。それは写真やさまざまな記録・想い出の数々だったりする。すでに上の2つの宿からは取り出すことは不可能である。人命が失われ、財産も失われ…さらに想い出さえも失われてしまった。
しかし、どうだろう。かつて「駒の湯」を訪れた方が写真を撮ってはいないだろうか。「湯栄館」で記念写真を撮った方はいないだろうか。栗駒高原で崩壊する前の山々を撮影した人はいるのではないだろうか。
そうした全国にちらばっている写真を集めることで、記憶をつむぐことができる…僕はいま、そう確信している。それに必要な場(インターネット上のサイト)を用意すれば、集まってくるのではないだろうか。
あえて名付ければ、「くりこまメモリーズ プロジェクト (KURIKOMA Memories Project)」
もうちょっと企画を煮詰めて、提案してみたいと思っている。
これはたぶん、デジタルアーカイブの新たなカタチではないだろうか。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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