1999年の地域の情報拠点づくりにおけるもうひとつのエポックメイキングなできごとがあります。
この年の4月。Apple社は、QuickTime 4の発表と同時に、QuickTime Streaming Serverを発表。インターネットを介した時間無制限の映像配信ができるシステムを公開しました。新しいもん好きの僕としては、無視するわけにはいきません。日本語版は登場しておりませんでしたが、なんとかそれを使えるようになりたいと思った訳です。
そこに1999年7月、大きなチャンスが訪れました。
八ヶ岳の麓・清里高原の萌木の村にて、毎年夏に約2週間の屋外バレエ公演「清里フィールドバレエコンサート」が開催されておりましたが、友人の仲介と社長の理解をいただき、このコンサートをインターネットで連日中継するというチャンスを得ることができました。
さっそく、PowerMac G4(ボンダイブルー)と、発売されたばかりのMacOS X Server (アップルに帰ってきたスティーブ・ジョブスが、NeXT STEPをベースに開発した次世代MacOS…現在のMacOS Xの最初のバージョン)を入手。さっそくそのサーバOSにて、QuickTime Streaming Serverを構築したのでした。配信側は、Sorenson Broadcasterを使い、屋外に引っ張ったISDN回線を通じ、QTSSのある事務所にダイヤルアップして、配信側が固定IPを取得。QTSSに接続して、配信する…というシステムを構築したのですが…この設定がけっこう大変でした。室内のLAN環境ではまったく問題がなかったのに、ダイヤルアップするとうまくいかない….結局開幕当日まで、あれやこれや設定し、なんとか初日からのストリーミング配信には間にあわせることができた....なんてことも、今だから言えることですね。(^_^;
この「清里フィールドバレエコンサート」のインターネット中継は翌年も行いまして、今はなき、月刊『MacLIFE』にも、ユーザーレベルでは初のストリーミング配信ということで記事に取り上げていただきました。今考えても、よくやったな〜…と思います。
(最近はPodcastにちょいとはまってまして…配信するシステムよりも、番組の中身づくりがけっこうおもしろかったり…)
さて、今年も八ヶ岳の麓・星空の下でのバレエ公演。
機会があれば、ぜひ生のステージをご覧頂きたいとおもいます。
美しいというだけでなく…人を感動させるものって、すごいなぁ、と本当に思いますから。
※やまじゅんさんへ:流星雨ではなく….星空の下の屋外バレエ公演の生中継(約2週間を2年)でした※
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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