電子書籍時代の公共図書館は、どうあればいいのか。
答えのひとつは、
電子書籍の編集・出版機能を図書館が持つ
これをぜひ考えていきたい。かつて、公共図書館自身が地域資料などの編集機能も出版機能も持っていた…と聞く。すでにそれらのノウハウが失われて久しいが、公立の美術館・博物館はいまでも編集・出版機能を持ち続けている。本を扱う専門施設であるはずの公共図書館が、残念ながら、それらの機能を手放してしまったのだ(これには、貸出さえしていればいい…という思想があるのも事実だけどね)。
電子書籍の時代の図書館は、電子資料/デジタル資料を揃えて、電磁的に貸出をすればいいのか?という疑問につながってします。むしろ、電子書籍の時代にこそ、図書館はコンテンツ創作機能として、著述・編集・出版の機能を有することが求められる。少なくとも利用者さんがそれらのノウハウを訪ねてくる時に、ひとつの[ビジネス支援]としてそのノウハウを提供することが求められる…と、考えている。
これまでは、印刷製本に費用がかかる…として、避けてきた事かもしれないが、電子書籍出版であれば、印刷や製本にかかる費用もいらない。余分な在庫を抱えることもない。無料で貸し出すどころか、無料で配布することだってできる(もちろん価格をつけて販売してもいい。ダウンロード販売であれば、図書館内に公金出納担当を置く必要もない)。
というわけで…公共図書館で電子出版に取り組んでみよう…少なくとも今出来る準備をしておこう…と、思うかたには、この2冊をお奨めしています。ぜひ、ご一読を。
【補足】
実は…すでに電子書籍出版に取り組んでいる出版社さんも参加されているNPO法人が、公共図書館の指定管理者になっている実例があります。たぶんそこの図書館のレファレンスサービスで「電子書籍出版をしたいのだが、どうすればいいのか?」といった質問をすると、とても素敵なレフェラルサービスを受ける事ができる…かもしれません。
【もっと知りたい】
上記の2冊を読破しちゃってもなお、もっと読みたい…という人向け。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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