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Googleの意図

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このニュースを読んで、ひょっとしたら…感をもった。
Googleは、ランガナタンの図書館の五法則を、純粋に実現しようとしている気がしてきたからだ。
ちなみに、ランガナタン(ランガナータン)はインドの数学者であり図書館学者である。

 ・ランガナタン

図書館の五法則 The Five Laws of Library Science
 1.図書は利用するためのものである Books are for use
 2.いずれの読者にもすべて、その人の図書を Every reader, His or Her book
 3.いずれの図書にもすべて、その読者を Every book, its reader
 4.図書館利用者の時間を節約せよ Save the time of the reader
 5.図書館は成長する有機体である Library is a growing organism

さて、それを踏まえた上で、この記事を読んでいただいたい。

 ・米Google、ブック検索のコンテンツ製本販売サービスで製本機メーカーと提携 ITmedia エンタープライズ

「本」になったものは、もはや出版社や著者の意図で絶版にしたり増刷未定にしたりするなどして、読者に届けない状態で放置すべきものではない。その人が求め、知りたいと思う「本」があれば、できるだけ時間を節約できる手段をもって、手元に届けたい。現状の図書館においても、過去に出版された本であっても絶版なり増刷未定であったりしたものは、当然ながら蔵書にすることもできないし、利用者に届けることもできない。他館あれば相互貸借してでも届けたいという図書館魂があっても、かなわない夢であった。
 しかし、どうやらGoogleは、それすらも実現しようとしている。
 絶版・入手不可、そういった「本」を、一度デジタル化した上で、本当に求める人には「本」のカタチで送り届けようと考えているようだ。出版社の都合や著者の都合で不可能とすることなく「すべての読者に本を届ける」。ただ純粋にそれを実現しているのかもしれない…と。

 Googleは、
 図書館界が創り得なかった
 「理想の図書館像」を
 実現している団体ではないのだろうか?

コメント

  1. power_of_math より:

    SECRET: 0
    PASS:
    Googleは、自己の使命を「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」と自己規定しています。日本の組織にありがちな、お題目としてではなく、本気でこのミッションにドライブされて行動しているように見えます。
     ですから、googleが「理想の図書館像」に近いように見えるのは、本気でミッションドリブンな組織だからであると同時に、それを支えるだけの資金力を持つからではないでしょうか。 Like

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