スポンサーリンク

ICTリテラシー

スポンサーリンク

これが“初”の調査…というのが、なんだかな〜…です。
文部科学省による小中高生の携帯電話に関する初の利用実態調査の結果が発表されました。

 ・深刻な10代ケータイ依存症…文科省調査 YOMIURI ONLINE

いわゆる「掲示板」への書き込みや「出会い系サイト」によるトラブルが問題になったときにすら実施していなかったんですね。これがIT大国を標榜する国の実態…なのかもしれません。

前回のNew York Timesの記事にもあるように、学校図書館司書が書籍だけでなく情報通信機器であるパソコンやインターネットの指導にもあたっているところを考えると、日本では携帯電話もその守備範囲になるのかな…なんて、考えたりします。
日本の図書館情報学のひとつの問題点は、「図書」という物理的なものを主としてしまい、いわゆる「情報」とか「知識」そのものへのアプローチや「メディア」から「情報通信機器」に至る、メディアリテラシー/情報リテラシー/ICTリテラシーの担当者であることに向かなかったことにあるように思います。先日文科省が公表した「司書資格取得のために大学において履修すべき図書館に関する科目の在り方について(報告)」においても、図書館司書がそうした図書館利用教育としての情報リテラシーに留まっている点をとらえてみても、本当に必要なメディアリテラシー/情報リテラシー/ICTリテラシーの担い手がこれまでも、そしてこれからも存在していないことに気がつきます。だから、子どもたちからケータイを取り上げることしかできない大人が生まれてしまうんですね。
積極的にこれらの新しい技術を使い生活を豊かにするための学習の場。
それこそが、「地域を支える情報拠点」としての図書館に求められる役割なんじゃないでしょうか。

【参考】
 ・「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」の結果(速報)について 文部科学省

※つい先日、はじめて〈プロフ〉をはじめてみました。正直にいって…なんでこんな程度で騒いでいる訳ぇ〜…って感じてしまうのは…僕がかなりオジさんになってしまったからでしょうか。
前略プロフィール
この世界にいる子どもたちは…残念ながら mixi に移行できる人はまだよいほうで、MySpaceやFacebookには…まず行かないだろうなぁ〜。インターネットを使っているにも関わらず…なんというか世界感が収縮する方向に行っている感じがする。世界とつながる感は、プロフには感じられないんです。

コメント

  1. power_of_math より:

    SECRET: 0
    PASS:
     情報リテラシーという言葉は、日本では
    ・図書館情報学系(図書館情報リテラシー)
    ・社会学系(メディアリテラシー)
    ・工学系(コンピュータリテラシー)
    に分かれていて、しかも我こそが「情報リテラシーの元祖本家」であると主張している、と喝破したのが
    山内祐平著 デジタル社会のリテラシー―「学びのコミュニティ」をデザインする
    だったと思いますが、出版後大分たちますが、状況が変わったようには思えません。山内先生のお膝下ですら、図書館への理解がどの程度あるだろうかという危惧を抱かされたこともあります。
     あと、ランガナタンの図書館学の五法則をきちんと読むと、紙媒体以外のことにも言及しているのですね。時代を考慮すると凄いことまで言っています。 Like

  2. SECRET: 0
    PASS:
    ひょっとしたら、文字の刻まれた石盤や粘土板、羊皮紙、木簡なども視野にはいっていたのかもしれませんね。
    ずっと将来、図書館の歴史を振り返ったときに、紙に印刷され製本された本にこだわっていたのは、ごくごく特殊な一時期(あの時代)…と、言われているかもしれませんよ。
    Like

  3. power_of_math より:

    SECRET: 0
    PASS:
    あ、逆です。
     映画だったと思います。
     で、映写機が故障したら映画を見ることができないこと(最近あちこちで問題となっていますが…)も指摘していたと思います。
     手元に現物がないので、記憶で書いていますが… Like

タイトルとURLをコピーしました