簡単に言えば、他人の著作物を編集し直し、新たなコンテンツを創り出すという、非常に高度なアセンブル能力を用いた動画である。
あるものは、静止画を組み合わせ、またあるものは動画を切り抜き、重ね、さらにまたあるものは、自作の画像を加え、オリジナルとは異なる音楽をベースに、新たな映像として編集し直すことだ。
安価で、高機能になったデジタル動画編集ソフト。
著作権無視で、ネット上に出回る映像の数々。
ただ、それらを見ているだけじゃ物足りない連中が、新たな価値感に基づき、編集し直してしまった作品の数々。
著作権違反といってしまえばそれまでなのだが、すでにそうした新たな価値を見つけた作品を作り出す輩が存在していることに、関心をはらう必要がある。片や法律で自主規制の中で表現能力を発揮できないまま人生を終わるか、それとも著作権違反は承知の上での新たな価値観の創造に手を染めるか。
実のところ、僕は最近、この手のMAD動画のあり方に、「叡智のビッグバン」に繋がる、フラット化した社会、フラット化した技術世界をかいま見るのだ。人間の創造性は著作権では縛られない。縛る事はできない。ネットの未来に、そんな社会が見え隠れするのだ。
あ、そうそう。
アナログ的世界においても、コミケなどでは、すでに歴史を積み重ねている現象ではある。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
コメント
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その昔、アニメの音声や歌を切りつないで抱腹絶倒なコラージュを成した「マッドテープ」なるモノが出回ったのが始まりと聞いていますが、もしかすると吉村文庫さんの「月火水木土天海冥2 テレビまんが20年のたくらみ」あたりがそのルーツなのかも…とか思っていますが裏は取ってません。 Like
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コメント、ありがとうございます。
個人的なWORKとして、もっと他人の著作物で遊ぶ事を奨励していいんじゃないか。ネット上にアップするのはチトまずいけど、CMの音楽を変えるだけで印象が変わるとか、アニメの音を消して自分でアフレコしてみるとか…そうした行為がメディアリテラシーとなり、創造性も豊かにする。
著作権だの肖像権だのというのは、人前に出すか出さないかで判断することで、個人作業の中なら、おもいっきり遊んじゃってもいいんじゃないかな。
ちなみに、MADは米国の雑誌名(あのニキビ顔の少年がキャラクター)、パロディといってもいい、GUNDAM的世界ではアナザーストーリーづくりだったりもする。 Like
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遅ればせながら、涼宮ハルヒにキてますね。
某動画共有サイト上に、魔法戦隊マジレンジャーの曲に、涼宮ハルヒのダンスを切り貼りしたMAD動画を見て….正直なところ、レベルの高さに感動さえしちゃいます。
http://www.youtube.com/watch?v=WqB3eNmv6KI Like