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100年デジタル・アーカイブ [Project DA100]

《お誘いをいただいた地域SNSで書いたのですが、自分のブログにも書いておこうと思います》

写真には、「100年プリント」というものがあります。実際に100年という時間的な経過を試した訳ではありませんが、耐久性ということで100年を謳い文句にしています。
はたと振り返り、デジタルは劣化がない。アナログよりも優れている…などという謳い文句で、デジタルアーカイブは誕生しましたが、一時のブームからまだ10年と経過していませんが、ウェブ上のサイトではすでに見ることもできないものが、少なくはありません。あるものはサーバが閉じられ、またあるものは特殊なフォーマットのため再生ソフトのメーカーが無くなったり、基本ソフトのバージョンアップに対応できなかったり…と、とても見られる状態ではない…というデジタルアーカイブもあります。パソコンが登場していらいすでに四半世紀が経過していますが、初期の8ビットマイコンのデジタルデータも、CP/MやMS-DOSのアプリケーションで作られたデータも、いや…PC-9801やX68000用の画像処理ソフト(Z’sSTAFFとか..ね)で作られた画像ですらも、もう再生/表示できないものも数々あります。
このように過去ですらそうなのですから、「後世に歴史や文化を残す」ために「デジタルアーカイブ」を考えているものとしては、今作っているデジタルアーカイブが、本当に今後50年、100年のスパンでも、きちんと見ることができ、活用することができようになっているのだろうか…と、考え込んでしまうのです。

『100年デジタル・アーカイブ』
これはしばらくのあいだ、デジタルアーカイブに対する僕の課題設定です。必要なのはソフトウェアだけではありません。拠点となるハードウェアも、活動を続ける団体づくりも、それらを維持する経済的な裏付けも、また社会的な関心の高さも、そうしたあらゆる要素をひっくるめて、「100年後にも2007年の歴史や文化を伝えることができるデジタルアーカイブ」のために、「今できることは何だろう」「何をしておいたらよいのだろう」…を、考えてみたいと思っています。行政がやるべきなのか、企業がやるべきなのか、それとも市民活動なのだろうか。

100年以上前に上野彦馬が撮影した写真ですら残っているのに、1987年に作ったHyperCardのスタックを見ることすらできないのが、デジタル世界の現実なのです。
ほんと、「これってどうよ?」 …な気持ちになります。

コメント

  1. lanova より:

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    そう考えると紙媒体の資料ってすごいですね!100年度頃の話ではないですもの。ひょっとして原点にかえって考えてみることも時には必要なのかもしれませんね。 Like

  2. フォトボル より:

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    デジタル機て、機種が変わると再生できない消費社会の申し子?
    古い情報で残っているのは、石に記録したもの、デジタルは再生機が無いと再生できない現在の社会の妄想 ? デジタル・アーカイブ必要盛大、どうやって残しましょう。 Like

  3. After内藤 より:

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     昔友人が「古いメディア程長持ちする」と言っていました。20年前の磁気テープはもう読めなくてあたりまえ。でも紙に書いたものは千年前でもまだ読める。そして石板に記された情報は1万年を経て尚読める。
     デジタルデータって実は思った以上に儚いものなのかも知れないと人類はようやく気づき始めました。そも、紙までは「人間が直接読める」のに専用の装置がないと読めないメディアである時点で「劣っている」と考えるべきなのでは。 Like

  4. 前川道博 より:

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    SNSでのご発言とのリンクがあるといいですネ。
    議論のコンテクストが分散すると、それぞれ異なったコンテクストが形成されてそれはそれで面白いことです。
    http://orahonet.jp/community.php?bbs_id=19
    「デジタルはかない撲滅」運動を始めるといいかもしれません。有力なアクションプランの一つです。 Like

  5. SECRET: 0
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    みなさん、コメントありがとうございます。
    次年度のNPOのプロジェクトとして立ち上げたいなぁ…なんて、考え中です。Digi-KEN Laboratoryの研究テーマは、これだな。 Like

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