どうも….
指定管理者制度を取り巻く状況は…
大きな勘違い/誤解で推移しているように…..
思われて….ならない。
いろんな方と話してみても、どうしても「管理委託制度」として捉えている感じが、言葉の端々から伝わってくる。
管理委託制度となると…発注/受注双方のチカラ関係(上下関係)が発生する。
発注:仕事を発注し、依頼し、お金を出す側
受注:仕事を受託し、依頼され、お金を受け取る側
であり、この図式では、発注側は受注した側に対して、きちんと仕事をしているかを、チェックする監督機能が発生し、発注側の現場担当者は、「使う側の代表」として受注側の仕事を見る。
これに対して、
指定管理者制度には、本来上下関係の無い、パートナーシップであり、協定期間の運営をあずかるために協定書を取り交わす。
行政側:公の施設運営を、直営で行うよりも費用対効果を考え指定する
指定管理者側: 自らの経営責任を伴い、利用者に対してよりより公共サービスを提供する
であり、指定管理者側の公共サービス提供能力に加えて、経営責任能力も要求されるが、現場の裁量は、指定管理者側にある….のだが….この点が、どうも理解されないのである。
指定管理者として名乗りを上げるすべての団体の責任者の方、もし先方が…
「契約」とか「委託/受託」とか「委託金」とか…チカラの上下関係を暗示する言葉を使って来たら要注意である。指定管理者制度を業務委託契約と、ほぼ同じに捉えている可能性が高いのだ。
そして、この根本的な原因は「指定管理者に対して行政が支出金として全額負担し続ける」限り、この誤解は解決されないような気がする。
僕は誰/何と、戦えばいいんだろう?
・指定管理者制度と業務委託契約の誤解を解く事…
・いや指定管理者による図書館経営の自立(全額公費負担ではない経営)…
・戦後、図書館法制定から50年間、積み上げられて来た「現在の図書館」そのもの?
視察に来られる方と話をすればするほど…現状と目標とする姿との..乖離が激しいことを…感じる。
愚痴ログでした…。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
コメント
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それは痛感しています。ただ単に、会館の人件費やコストパフォーマンス
に利用しているだけの気がします。
どこから打破するか・・・ですね。 Like
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>団長(京都の地侍)さん
コメントありがとうございます。
「管理委託制度」が廃止され、「指定管理者制度」になったことで、すっごく大きな『パブリックサービスの担い手が行政(公務員)から民間へ』の波(ムーブメント)の最初の一歩ができたように感じます。
今後「市場化テスト」があたりまえになる中で、自治体のあり方が根本的に変わる可能性がありますよね。
さらに、国立大学や国立博物館/美術館なのが、軒並み“独立行政法人”になったように、指定管理者が運営する公の施設も、いずれ民間団体が賃貸するか払い下げるか….等で、民間団体による公共サービスの時代が到来すると感じています。
おそらく、戦うべき相手は、本当は誰/何なのか…それを見定めることが…実は、本当に難しい時代だと…感じています。 Like