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我流なデジタルアーカイブ論

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僕の中で、これまで関わってきたデジタルアーカイブについて、ひとつの大きな方向性が見えてき始めた。ここには備忘録的に書き留めておく。

・デジタルアーカイブの対象は、文化財や芸術作品だけではない。
・普通の暮らしの記憶もデジタルアーカイブの対象である。
・昨今、市町村合併等で、消えていく町や村がある。
・山間部では、「限界集落」となり消え行く運命の地域がある。
・災害等で、一瞬にして失われる生命と財産。そこには記憶までもが失われかねない。

・インターネットは、マスメディアほどの投資がなくても記録を伝え残すことができる。
・パソコンは低価格/高性能化している。
・写真や動画の編集、音声の編集なども簡単なソフトで十分にまとめられる。
・デジカメや動画カメラ、ICレコーダなども低価格で入手可能である。

・それはある特別な日にだけ必要なことではなく
・日々の暮らしこそが、大切な記憶
・昔の地域の記憶も、今の地域の記録もどちらも大切
・持続的に記憶することができる公的機関があるとすれば、それは今は「図書館」と呼ばれている。
・図書館で働く人だけが記憶を集めるのではなく、その地域に住まう人々が可能な限り記憶を持ち寄れる仕組みをつくることが必要。

そしてたぶん僕たちは、上橋菜穂子的な表現を借りれば、

記憶の守り人

なんだと思う。

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