いつまでも、子どもの読書推進や読書感想文ばかりの現状に、ちょっとばかりうんざり感。もちろん、読書も大事なんだけど、それよりもっと根本的に子どもたち(いや、たぶん大人たちも)にとって、身につけなければならない素養(リテラシー)がある。
残念ながら、学校図書館も公共図書館も…自分事にはできていないみたいだ。
日本における「情報」教育はどちらかといえば、コンピュータを利用する…いわば《理系》。本来、いわゆるメディアリテラシーは国語に含まれ、こっちは《文系》。こんな風に分かれてしまったことが、不幸のはじまりなのかもしれないが、それを嘆いていてもしかたがない。
米国ではすでに1980年代後半から、コンピュータ利用教育に限定しない「情報の利活用能力向上」のための指針として「インフォメーション・パワー」が公開され、それに基づいた教育が実践されている。
特に、学校図書館をメディアセンターと位置づけ、学校司書がメディアリテラシーを担う専門家としても位置づけられている。
学校図書館と公共図書館が、今後なんらかの連携や協力体制をつくるにあたっては、そうした根っことなるような目標設定をふまえたうえで、それぞれの役割分担をはたし、結果としてこの国の将来を担う子どもたちが、情報利活用能力を向上させていけたら…と、願っているのです。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
コメント
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正直、正論なんですけど難しいです。学校に職員がおりません。PCを設置している公立小学校と中学校はいまだ35%です。高校ですら55%という有様です。米国と日本の差はこんなところからも出ています。しかし、いつまでたってもカビだらけの本、読み聞かせだけという現状は変わりません。学校図書館に専任職員を置くだけで4万人の雇用が生まれるというのに。 Like