読書活動推進に関して、いろいろな意見を見ていても、どうも日本人特有の精神論的なものが多く、客観的に読書力を身につけようとか、高めよう…という流は、皆無といっていいほど、感じられない。
言ってみれば、「学力」・「体力」に匹敵するくらい「読力」が求められると思うのだが、学力はテストによって評価もされるし目標も持てる。体力にしても大会記録だけでなく個人記録もまた、体力を伸ばす動機づけになる(わかりやすく言えば、評価や目標を数字で持つことができる)…しかし、肝心の「読書/読力/読む力」に関しては、こうしたアプローチが全くなされていない。戦前戦中から変わらぬ日本人特有の精神論のごとき言い回しでしか語られていないのだ。
読む力を評価し、目標を設定し、達成する…その繰り返しが、個人の「読力」を高めると思うのだが、むしろ….読書推進はいわば「読み手という消費者育成プログラム」にも思えてしまうような感じさえする。
教育再生会議にも、ぜひ子どもたちの「『読力向上』を数値で評価できるプログラムの開発」などを盛り込んでいただきたい。
もちろん、感性や想像力を高めるということを全部否定するつもりは毛頭ない。
※【読力】活字、写真、動画などのメディアから情報を読み取る力:メディアリテラシーの範疇になりそうだ。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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