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図書館にみる未開の荒野

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何かとご協力いただいている業者の方との会話の中で、これからの図書館において取り組むべきことが「未開の荒野」のように広がっていることを、お互いに確認するに至った。

未開の荒野その1
 郷土資料から地域資料、地域情報そして[地域コンテンツ]を図書館で扱おうとした場合、資料組織論に相当するコンテンツの収集、分類整理、保存、資料提供等々のノウハウがまったくの手つかず。そのため、書籍資料のように全国的に統一した整理方法が確立されていない。チラシ、ポスター、パンフレットはもとより、地域の写真、録音、動画コンテンツおよび、まだコンテンツ化されていない地域の話題等々。地域の方々の想い出話も含めて(どこかLiving Libraryに似てなくもない)。

未開の荒野その2
 デジタル系資料、特にインターネット情報源に対しては、あれこれ取り組みはあるものの、資料組織論的なものは存在していない。ウェブ上で公開するリンク集的なパスファインダーもそれぞれの館で、様々な様式になってしまっている。
 また、図書館がウェブ上で、1)しなければならないこと、2)した方がよいこと、3)できる範囲ですべきこと、4)図書館のサイトではやらないほうがよいこと…等々があるはずだが、それらはウェブサイトを持つ図書館ごとにばらばらである。

未開の荒野その3
 図書館プログラムやアクティビティ。僕自身は環境教育の分野にそのモデルを見ているが、1)図書館案内人、図書館インタープリテーションが存在していないし人材育成もできていない。2)図書館を利用することで文字・活字・言葉によるコミュニケーション能力向上のためのプログラムはできていない。3)図書館を活用したエデュケーションプログラム/アクティビティ/ゲームの開発が不可欠。
 もちろん児童サービス(乳幼児および低学年対象)があることは理解できるが、少し年上になったり、ティーンズ向け、一般向けの能力向上(スキルアップ)プログラムなどはほとんど開発されていない。

等々…たぶん「それって図書館がやることぉ?」って声も聞こえてきそうだが、他にどんな施設/機関がこれを担えるのか…を考えれば、おのずと地域を支える情報拠点としての存在意義を理解していただけると思う。

たぶん、図書館経験5年目程度の僕なので、まだ見つけていない未開の荒野はたくさんありそうな気がする。
そして何よりも、そういうことを考え、そういうことができるスキルを身につけた人材育成が何よりも大切であることは言うまでもない。

さぁて…どこから取り組んだらいいのかな…ってね。
(たぶん、大きくなってしまった団体では、こうしたことは取り組みにくいかもしれませんね)

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