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ファンドレイジング(資金調達)

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《残念ながら「市民メディアサミット’07」には参加してませんが…いろいろ書いてます》

NPOを含め市民活動で常に課題となるのは、ミッションとファンドレイジング(資金調達)だ。右手の夢を左手にソロバンを…というのも市民活動の本当の姿である。
札幌で開催される「市民メディアサミット ’07」においても、これがテーマになっているセッションがある。

 ・NPOによるファンドレイジング(資金開拓)と情報発信の課題とは

 ファンドレイジングには、大きく分けて5つの収入源がある。1)寄付、2)会費、3)補助金・助成金、4)受託事業収入、5)自主事業収入だ。それらのバランスを持って資金調達する必要がある。日本ではどうも寄付は難しいという風潮があるようだが、実際に寄付を依頼しているNPOが少ないということもある。寄付の集め方がまだできていないというのが、日本のNPOの実情だ。会費収入というのもあるが、会員が増えれば当然ながら会報の送付や総会を成立させるための手数などを考えると、専任の職員(当然ながら有給)の雇用が必要となる。また、補助金・助成金を当てにすると、その補助金・助成金を受けている内は、それなりの活動ができても、打ち切られると当時にまったく活動が滞ってしまうということもある。受託事業はそれなりの営業と受託事業としてのクォリティが求められのだが、それだけでいくなら、会社の方がよい。さらに自主事業となると、それなりのビジネスセンスが、市民活動に求められる。というように、この5つのどれかに片寄ることは継続性をもった市民活動にするためには、バランスよい収入源を確保する必要がある。

 さて、これらは市民活動だけのことではない。

 実は、図書館経営でも、このセンスが求められるのだ。現在の公立図書館は全額を税金を投入して運営しているが、年々右肩下がりであり、夕張の例をみるまでもなく自治体が行き詰まり予算がなくなったら、それだけで閉鎖となる。その時になってあわてても遅いのだ。今からでも、公共図書館も他の博物館や美術館、動物園や水族館などと同様に、自らが稼ぎ出すトレーニングをしておかなければ、来るべき日にお手上げ状態になってしまう。図書館経営にファンドレイジングを。先日の新任図書館長研修においても、それに関してはまったく危機感を感じることがなかったのだが、本当にそれでよいのだろうか。

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