今回の岩手・宮城内陸地震について、ちょっと…いやかなり気になることがある。
現地で被災された自然学校関連のご友人からの情報発信をされている方がいらっしゃるのだが、その方の情報によれば、民間のボランティアを受け入れてくれないそうだ。
通常ならば地元の社会福祉協議会(通称:社協)さんが窓口となって、災害ボランティアの受入を始める…というのが、阪神淡路大震災や能登、新潟という経験を経てきたこの国のボランティア力があるのだが、なぜか今回の地震においては、災害ボランティアの受入をしていないとのことだ。
そして最も気になることは、このネット社会において「岩手・宮城内陸地震」に関する情報があまりにも少ないこと。YouTubeやFlickrをみても、四川の地震に関する情報は、当局が規制していたにもかかわらず、かなりの数の動画や写真がアップされている。それによって、僕たちはすでにマスコミが伝えなくなっていても、現地の様子を知ることができる。それに比べて国内で起こった災害であるにもかかわらず、ネット上には動画や写真が、極端に少ないのだ。ちなみにYouTubeで「岩手・宮城内陸地震」を検索してみると、そのほとんどが、テレビのニュースをキャプチャしたもので、現地からの情報を見る機会がほとんどない。
余震の収束とともに、マスコミの報道も収束してしまうのであろうが、復興には相当の時間がかかる。特に山間部で寸断された道路が復旧するには…想像以上の時間がかかると思われる(しかもその地盤そのものが信頼性を失っているので、その上に道路を通すというのは…かなり難しいだろう)。
そういう時こそ、市民自らの手で、現地の様子を伝えて欲しい。いや、伝え続けて欲しい。インターネットの動画共有サイトも画像共有サイトも、ブログやポッドキャストなど様々な技術ができているのだから、それこそ「市民メディア」が単なるお遊びではなく、むしろもっと切実な状況にこそふさわしいメディアであると、使って欲しい…なんてことを考えている。
災害発生時にはやはり地域を支える情報拠点としての公共図書館の役割があると思う。そういう点から、新潟県中越地震における新潟県立図書館の対応はさすがだと思えた。残念ながら今回は、岩手県立図書館も宮城県立図書館も、震源地に近い栗原市立図書館や一関市立図書館のサイトは…まったく変わっていない…ようです。
■新潟県立図書館
・平成19年新潟県中越沖地震関連情報
・新潟県中越沖地震
・新潟県中越大震災
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■宮城県立図書館
・6月14日(土)の地震に伴う本館開館状況について
■岩手県立図書館
■栗原市立図書館
■一関市立図書館
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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宮城県社会福祉協議会支援組織の「佐●美●恵」を頂点とする組織の職員は障害者に対して押し付け支援や嘘を平気でつき障害者に対して虐待を平気で行っている。 Like