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デジタルアーカイブと市民メディア

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前の投稿にある「市民メディアサミット’07」は、とってもとっても関心があるのですが、今のところ札幌までは行けそうもないので、このブログ上で僕なりの考え方を書いてみたいと思います。

■地域を検索可能にする
 地域情報化のひとつの目標として、その地域に関する森羅万象を検索可能にすることだと考えています。図書館も、NDC(日本十進分類法)による排架や、目録カードやパソコンによる検索ができなければただの本の物置にすぎない(倉庫ですらない。倉庫は必要な在庫がすぐに取り出せますから)。大量の本が有効に活用できるために作られた『資料組織法』があるからこそ、本の物置が図書館になるのである。これを図書館という館から、その壁を越えて地域に広げること。地域における過去・現在・未来における森羅万象を検索可能にすることを目指すことが、地域情報化のひとつの目的なのであると考えています。

■そのための記録・整理・保存
 デジタルアーカイブは、地域の森羅万象を検索可能にすっるひとつのそして最大の手法であると考えています。デジタル技術を使って、[テキスト化]する。[静止画]や[動画]や[音声]さらに[パノラマ]や[アニメーション]などに表現し、デジタル保存庫であるHDをはじめとするストレージに保存することが大切である。さらに個々の[静止画]や[動画][音声]等には、検索可能な[メタデータ]を付与することが重要。必要な検索語で検索できなければ、目的を果たせないと思っている。NDCのようにあらかじめ分類の体系を構築し、そこにあてはめる分類法もあるが、必要なキーワードをタグとして付与する分類法(フォークソノミー)も有効な手段でもある。デジタルアーカイブのメタデータに対するSEO/SEMのような手法も登場するかもしれない。

■そうは言っても….
 デジタルアーカイブをコツコツと構築するのは、かなりの努力を必要とする。作業はどうしても単調になりがちです。モチベーションを維持するための工夫もそれなりに必要です。デジタルアーカイブは継続し、データベースとして蓄積する事ではじめて価値が生まれるものではあるのですが、その前で挫折してしまうことも、少なくはありません。多くのデジタルアーカイブが、ある時期に構築を完了し、その後の成長がないものも少なくはありません。ある意味で、デジタルアーカイブは成長し続ける地域情報源に育てていく必要があると思っています。

■そこで市民メディア
 デジタルアーカイブを継続的に楽しく、オーディエンス(視聴者等)の関心を引きながら続けるためのひとつの手段として『番組化』があるように思います。番組全体でもよいですし、コーナー企画のようなものでもよいでしょう。毎月・毎週・毎日の積み重ねによって、振り向けばそこにデジタルアーカイブとしての地域情報が蓄積されていく。これは、地域のデジタルアーカイブを構築し、成長し続けるためのとても有効な手段であると考えています。

というわけで、

・デジタルアーカイブを考慮しない市民メディアは、放送しっぱなしのマスメディアと同じ。マスメディアにはできず、市民メディアにできることとしては、番組を蓄積し、データベース化し、後々にも活用ができることであると思っている。

・市民メディアを取り入れないデジタルアーカイブは、そのモチベーションを継続させるための努力が必要。デジタルアーカイブ活動に市民メディアを取り入れれば、楽しく、関心を高めて、いくことができる。

と、まぁ机上で考えればそんなところですが、実際にチャレンジするには、それなりのチームワークが必要だと思います。そうしたチーム(同好の仲間)を集めることが大切ですね。

※山梨でも、デジタルアーカイブと市民メディア、さらに地域コンテンツをテーマにしたイベントを開催してみたいですね※

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