リベールマーケティング/さらけ出しマーケティング
reveal リベール(ベールをはずす…と思っていただければいい)
「うちあける、知らせる、さらけ出す」といった意味があるそうだが、インターネットを前提にしたマーケティングとして誰か明らかにしてもれないだろうか。たぶん、ロングテールマーケティングはその中に含まれることも判ってくる…はず。
かつて、美術館や博物館のウェブサイトを作るような場合、「すべてホームページで見せると、来館者が減る」と思っていたのに、むしろホームページに《さらけ出す》ことで来館者が増えた…とか。英国のタレント発掘番組では、どこにでもいそうなおばちゃんが一躍世界的な有名人になったりとか(この場合、YouTubeにアップされた違法動画を、テレビ局が削除依頼をしていないことで一挙に広まった)。『損して得取れ』以上に、すべてをさらけ出すことで、売上げそのものをアップさせるというマーケティング理論が出てくるように思う。
「ベールで覆ってお金を払った人だけに見せる」というマーケティングから
「ベールを外して、お金を払った人にはさらに高い満足度を提供する」といったマーケティングへ
アナログ派には後者が圧倒的に多いのだが、デジタル派の中にも後者側の意見を持つ場合も少なくない…。デジタルネイティブというよりも、さらに新しい考え方を持っている人たちが、どうやら登場してきているように思う。
キーワードはたぶん、
share(シェア:共有、分かち合い)
reveal(リベール:ベールを取る、さらけ出す)
exposure(露出)
open(オープン、開く)
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
コメント
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先日、エル・ライブラリーの谷合館長が似たようなことをおっしゃっておられました。 Like
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例えば、ロングテールやYouTubeの普及から僕のように実名でインターネットをすることやGoogleのブック検索などなど、たぶんそのあたりのことも、「されけ出しマーケティング理論」で説明できるように思うのです。
このあたりのことが、「フィジカル派」「アナログ派」には、どうも理解できないみたい。だからGoogleブック検索の和解案を拒否したりする。
イギリスのITVがYouTubeに削除依頼をかけていたら、スーザン・ボイルもコニー・タルボットも..、さらにはその番組であるBritain's Got Talenを、極東のひとりの個人が知ることはなかったでしょうし、CDを注文することもなかったと思います。こういうマーケティング理論がすでに動き始めていることに、気がつくかどうか。そこに乗れるかどうか…が、世界的な不況を乗り切るためのヒントがあるように思います。
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最近はマンガ雑誌でもそんなやり方が試されてますね。
インターネットが匿名を禁じる世界だった事ももう忘れられた時代なんですね。常に悪貨は良貨を駆逐する。 Like
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判りやすい書き方でいえば、
たぶん、フィジカル&アナログ+デジタル(パッケージ)派な方々には
「そこまでタダで見せなければ買ってもらえないのか」という一種の憤りにも似た思いを持つでしょうが、
デジタル(インターネット)派にとっては、
「出し惜しみをしてものが売れるとでも思っているの」と嘲笑されるでしょうね。生き残るのは、すべてさらけ出しても買いたいものだけなんだということを、肝に銘じておかなければなりません。米国をはじめとする諸外国のインターネット上での振る舞いはそのことを理解しているようです。大学が無料で講義を公開したり、著作権/肖像権に対する解釈は後から(オプトアウト)考えればいいから出来る技術をすべてさらけ出せ。開発中のものは開発中としてされけ出せ。その上ででも買いたい(お金を払いたい)と思えるものを世に出せ…と。
これはたぶん、新しいマーケティング手法なんだと感じるのです。
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実名/匿名でいえば、Googleニュースが[署名記事]で検索できるようになったことが象徴していますね。匿名で書かれる責任の所在が明らかでない記事は、その時点でニュースとしての価値を下げているのだ…という価値観が生まれ初めています…ね。
日本のジャーナリストが、どこまでそれに耐えきれるのか…ちょっとばかりミモノです。
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