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『「第3次日野市行財政改革大綱中間報告(案)」についての意見』に対する意見

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あっちのブログでは書きにくいので…個人的な意見として、こっちに書きます。

第3次日野市行財政改革大綱中間報告について(概要、広報掲載内容) 日野市役所

に対して、ライブラリー・フレンズ日野さんからの意見が、掲載されていました。

「第3次日野市行財政改革大綱中間報告(案)」についての意見

それに対して、(飽くまでも)個人的な意見として、感じたことを書いてみます。

大前提として、「公」のサービスは「行政」が担うもの…という固定概念で語られているように思います。すでに、公共サービスの担い手として行政だけでなく民間(NPOなどの非営利団体を含む)にもできることが沢山あると思うのですね。

「図書サービスの有料化」
宅配サービスに対する有料化ですよね。受益者負担ということも言えるところです。これには、2つの考え方が出てきまして、1)高齢者等へのサービスとしての宅配ならば、デイケアーサービスの一環として宅配サービスを組み込んでもらう。2)乳幼児を抱えているご家庭へは、同じく子育て支援サービスの中に、図書の宅配サービスを組み込んでもらう。これで無料化できますよね。逆な言い方をすれば、業者だけでなく市民団体が活動資金を得るための事業としてもいいのではないでしょうか。宅配サービスをライブラリー・フレンズ日野さんが受ければ、団体活動資金にもなると思うのですが、いかがでしょうか?

「民間委託=経費の節減」
これは、むしろ「民間委託=公費支出の削減」だと思います。民間委託だから制限があるのですが、指定管理者等であれば、自主的な事業による収入を加えて、経費=公費支出+事業収入とすることもできます。行政が削減したいのは、飽くまでも税金からの支出を減らしたいだけで、図書館経費を減らしたい訳ではないのです。

「図書館員が一人前になるには10年かかる」
日野市立図書館には、10年以上勤務されている方が、どのくらいいらっしゃるのかは存じませんが、言葉尻をとらえて言えば11年目から一人前の図書館員という事ですよね。市立図書館員の中に、専門職としての司書を採用している…のかもしれませんが、数年で人事異動のある行政システムに対して、ほとんど無力に近い意見…のように思います。

「市民と図書館の接点はカウンター」
なぜ、職員はフロアーに出て、直接利用者の方とコミュニケーションを計ろうとしないのでしょうか? カウンターを接点とする姿勢は、どうしても「本をタダで貸してやる行政」対「タダで貸し手いただく市民」という上下意識が生まれてしまいます(図書館職員はこれが当たり前だと思っているのですが、市民側からみれば高飛車な姿勢…と、捉えれます)。
デパートなどでは、インフォメーションとしてのカウンターはあるものの、むしろフロアーにいる店員さんがお客様とのコミュニケーションを計っているように思います。「市民と図書館の接点はカウンター」だけでなく、フロアーだったり、図書館員がもっと街に出て地域の情報収集を計る時代になったように、思うのです。

「図書館とはシステムです」
これはおっしゃる通り…ですが、民間委託するから市は責任を放棄するわけではないと思います。むしろ図書館を支える市民団体や図書館協議会などとの、まさに有機的な連携が求められると思います。

「公」と「民」では目的が違います
この場合、「行政」と「民間」では目的が違います。となると思います。
最初にも書いたとおい、公共サービスの担い手は、なんでもかんでも行政府に…としてきた日本のありようが、行政府の財政破綻にも近い状況を招いているのです。これからの日本をありようを決めるのが、本当の意味での『三番目のセクター:市民団体』だと思っています。

「公共サービス」の担い手として、「行政」が行った方がよいものもあれば、「民間団体」が行った方がよいものもある。もう、そういう1980年代と2000年代が大きく異なるのは、そういった意識改革なのだと思っています。

「日野の図書館は、わたしたちの誇りであり、財産です」
とても素敵ですね。僕たちも地域のみなさんから、そう思われる図書館でありたいと思います。
“日野の図書館の活動は常に全国の図書館の模範とされてきた”のであれば、むしろ「行政に任せっぱなしの図書館」から、「民間団体が行政から自立した公共サービスとしての図書館」を運営するスタイルの、トップランナーとなることもできるように思います。

ということで、僕はこの日野市立図書館の今後を注目しています。
おそらく、日野市立図書館の動向が、日本全国の公立図書館のあり方を変えてしまう出来事になりそうな気がしています。

 本当の意味での「市民の図書館」をつくるチャンスが、訪れたのですから。

…さて、これをどうやって届けようか…

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