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「子どもと本の明日」…このままでは明日はないかも。

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子どもと本の明日―魅力ある児童文学を探る

新日本出版社

おススメいただいたので、早速読んでみました(うちの図書館にありました)。
僕みたいな思いをもっている作家さんもいらっしゃったんだ…ということを改めて感じるとともに、ではなぜそうなっていないんだろう…という疑問も一方に生まれてきました。
そういう意味では、「ハリー・ポッター」シリーズの存在は計り知れないほど大きく、子どもたち自身もおもしろい本があれば、あんなに分厚く、数巻も出ていても、ちゃんと読んでくれるのです。そのことを日本の児童文学/子ども読物作家さんたちは、もうちょっと認識していってもいいんじゃないかな…と、思ったりもします。

記事中にやはり気になったのは、芸術的児童文学と大衆的児童文学とが[対立項]になっているせいで、大人がススめる本と子どもが読みたい本との乖離が生まれ、結果として子どもたち自身が読みたい本がない…という状態になっているんじゃないか…と、いつものごとく独断と偏見で考えていたりする。

児童向け戦争文学など戦争の悲惨さを伝える物語については、違う考えを持っているので、それは後日あらためて。

それともうひとつ…「あるものは使おう、ないものは作ろう」

コメント

  1. chee より:

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    こんにちは。絵本作家をめざして勉強しています。魅力的なキャラクター、場所のお話、興味深く読ませていただきました。
    私自身、絵本のワークショップで児童文学の先生に教えていただくこともあり、どこかひっかかりを感じていたので丸山さんの話はとても共感できました。
    「子ども」と表記することへのこだわり、こどもに「大切なことを教えるための文学」という考え方、どこか着地点想像できるお話。こどもを楽しませること以外に目が向いているんじゃないの?と感じています。
    また、地元の小さな図書館では、昔の作品ばかりではなく新しい絵本は置かないのか?という質問に対して「こどもが安心できる良い絵本だけを置くようにしています」との回答。びっくりしました。
    「良い」絵本、「良い」児童文学を目指している人、支持している人が少なからずいるのだと知ってからは違和感がふくらんできています。
    こどもは面白いことに貪欲です。面白くなければすぐそっぽを向きます。
    作り手はもっとこどもの感性に対して真剣に挑まないといけないんじゃないか?って思います。少なくとも自分はこどもの感性に真剣勝負を挑んでいきたい。純粋にこどもが楽しめるお話が増えて欲しいです。 Like

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    > chee さん
    コメントありがとうございます。
    絵本作家ですか…いいですね。[物語]がつくれて[絵]も描けて…。
    子ども向け絵本も大人向け絵本も、とても人気があります。
    キャラクターの話のひとつには、[本を飛び出しても成立するキャラクター]をイメージしていたりします。ショーンコネリーが出て映画で「リーグ・オブ・レジェンド」はご存知ですか?
    http://ja.wikipedia.org/wiki/リーグ・オブ・レジェンド
    これの日本版をつくるとしたら、登場人物は誰かなぁ…なんて考えていたり。
    それにしても子どもたちは、成長の過程で自ら「役割モデル/ロールモデル」を持とうとしているのに…その対象をつかまえることができなくなると、一気にあきらめちゃうようなのです。子どもたちは物語世界の中にあこがれのヒーロー/ヒロインを持てることが、彼ら彼女らのこれからの生き方に影響する。「良い」作品もいいけれど、時間も空間も言語も越えて「モデルとなるヒーロー/ヒロイン」と出会える場所としての図書館…そんな風にしていきたいです。
    cheeさんの絵本、楽しみにしてますよ。
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  3. chee より:

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    ロールモデル…ナルホドです。自分の場合だとルパン三世とかガラスの仮面やブラックジャックに生き方を教わりました。たとえば困難に直面したとき「ブラックジャックだったらどうするか」と自分の中で行動をイメージできるキャラクターということですね。
    少し幼いですが私にとっては「くまの子ウーフ」もウーフだったらどうするか?とイメージできるキャラクターです。
    絵本の世界で言うと「ねぎぼうずのあさたろう」はそんな感じでしょうか?絵本は単発の作品が多いせいかコアユーザーの年中〜小学1年のこどもにはまだ必要ないのか、ロールモデルは少ない気がします。
    絵本は視覚からの映画的な表現が可能ですから作り手が見落としているのかもしれません。こんど機会があったらそういうキャラクターづくりにチャレンジしてみます。
    リーグ・オブ・レジェンドは面白そうですね。日本版面白そうです!映画見ながら配役考えてみます!
    いろいろ勉強になりました。 Like

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    >chee さん
    [ロールモデル/役割モデル]については、きちんと学校教育にも取り入れて欲しいくらいです。
    保育園/幼稚園児や小学生あたりでも、ウルトラマンになりたい。仮面ライダーになりたい。シンケンジャーになりたい…プリキュアになりたい…の願いは、そうした[ロールモデル]を自分自身の成長のために取り入れなければならない時期なのだと思います。ある人は「矢沢永吉(永ちゃん)」かもしれません、ある人は「悟空」なのかもしれません。が、残念なことに、活字世界/物語/読物世界には…そうした人物が見つけにくいのです。また仮に存在していても、それは「大人たちが選ぶ子どもにススめたい本」の中には…きわめて稀少です。芸術的児童文学、大衆的児童文学の境を作ってしまった大人たちにこそ、問題があるのではないか…とすら、思っていたりします。
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