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「新しい公共」による公共図書館

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僕が副理事長である特定非営利活動法人地域資料デジタル化研究会(通称:デジ研)は、その設立時のミッションの中にこう記している

 ・図書館、博物館等の学習施設の情報化およびサービスに資する事業

当初は、(の受託)という文字が付いていたのだが、それはとうの昔に外した。
これによって私たちは、業務委託や指定管理者として業務を行なうだけでなく、自らが図書館や博物館等の学習施設を持ち、経営していくことも事業として含まれているのである。

さて、一方で国家をあげて「新しい公共」という考え方が大事になってきている。

 ・「新しい公共」円卓会議(内閣府)

「新しい公共」に関しては胡散臭い…というむきもあることは知ってはいるが、国や地方自治体がこれまで担って来た公共サービスが、緊縮的財政の中で、少しずつ切り離されている。

 直営(100%正規雇用)
 直営(正規雇用+非正規雇用:臨時・嘱託・非常勤)
 直営(正規雇用+非正規雇用:臨時・嘱託・非常勤+業務委託)
 直営(正規雇用+業務委託)
 直営(非正規雇用:臨時・嘱託・非常勤+業務委託)
 指定管理者(正規雇用+指定管理者)
 指定管理者(人件費のみの指定管理料)
 指定管理者(100%指定管理者)

…この先、図書館の管理運営スタイル/経営スタイルにどのような展望が持てるというのだろうか。
業界だけでなく、国家行政、地方行政においても、この先どこかの時代に景気が上向きになり税収が増えて、図書館にも潤沢な予算がつけられる…という時代を想定できるであろうか?

そこで…前鳩山政権下において、市民の力による公共サービス…公共サービスの新たな担い手…ということで「新しい公共」というコンセプトが生まれた。内容を見れば「新しい」というよりも、市民によるビルドアップな民主主義社会においては、原点回帰といってもよい内容だ。
 まずは市民がそれぞれの地域における社会的課題を、市民自らが解決する。それに対して行政はどのような支援ができるのか、どのような支援をして欲しいのか…そんな制度づくりだ。

 僕は…そう遠くない将来、指定管理者制度の先に「新しい公共」の波が来ると考えている。

 そのための制度、法律改正、税制等々解決しなければならない課題はたくさんあるが、行き詰まった状況を打破するための希望の制度ではないか…と、考えている。

 そして、私たちのNPOとしては、この「新しい公共による公共図書館」…ちょっとくどいので、「新しい公共図書館」像を描き実践にむけた取り組みをしていきたい。そこで得られたノウハウを従来の公立図書館に還元するかたちで、指定管理者や業務委託を提案していきたい。そのように考え始めている。

 過去のニーズに応えるのではなく、今これから求められるニーズに対して、着々と準備をはじめる。それはすでに、山中湖情報創造館の指定管理者としての7年間の取り組みにより、ここが他の図書館と違うと感じられるのは、そのようなビジョンを持って図書館づくりを行なっているからだ。

 「新しい公共」による公共図書館
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 「新しい公共図書館」

 それはたぶん従来の本を貸し出すだけの図書館というよりも、もう少し創造的な学びの場というイメージが強くなると考えている。

 僕たちと一緒に、「新しい公共図書館」をつくろうよ!

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