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■そうか!情報って「情況報告」だったんだ。その4

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■そうか!情報って「情況報告」だったんだ。その4
−アナログとデジタルの大きな誤解−

 「私はアナログ人間だから..パソコンはちょっと…」というような事を耳にすることがある。パソコンが苦手なことを、もっともらしい理由をつけているようにも思うが、アナログはアナログなりの長所や短所、デジタルはデジタルなりの長所や短所を知った上での、「アナログ人間」ならば、それはそれで存在する価値があると思う。
 多くの人は、「デジタル」の反対語(対をなす言葉)として「アナログ」をあげる。これはこれで間違いないのであるが、その場合の「アナログ」を指す対象に、大きな誤解がある。
 結論から言えば、「デジタル」と「アナログ」の違いは、『情報化の手法』という方法論において対をなす言葉なのである。これを「アナログ」を実物、「デジタル」を情報。と考えている人も少なくないのである。
  よく考えてみよう。例えば図書館において、書架(本棚)に並んでいる図書が『実物』である。この『実物』である本に対して、「目録カード」という情報化を行う。コンピュータが導入される前の図書館ではよく見られる風景であるが、一冊の本に対して、この目録カードを3〜4種類作成し、それぞれの使用目的ごとに小さな引き出しにいれる。利用者がまず探すのが、これらの「目録カード」であり、探している目録カードを見つけ、カードに記入されている請求記号をもとに、書架を歩き、目的の本にたどり着く。重要なことは、『実物』である本。『情報化』された『目録カード』という構図である。
  これはデジタルになっても変わらない。
  『実物』である本。『情報化』された『OPACシステム』という構図である。
  アナログであろうと、デジタルであろうと、それは情報化のための手段の違いでしかない。実物をさしてアナログということではないのである。この大きな誤解が、デジタルから人々を遠ざけている原因でもあると思っている。
 
※OPAC(おぱっく) Online Public Access Catalog : 図書館の蔵書検索システム。最近では検索した図書を予約する機能を有するものもある。(ただ…なんて Public Access なんだろうか? と疑問に思う丸山でした。Public Access って別のシーンで使われているもので….)

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