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大雑把に正しいこと

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「厳密には間違っているかもしれないが、大雑把には正しいこと」と

「厳密には正しいけれど、大ざっぱには間違っていること」とがあるとしたら、

 僕はたぶん前者側の思考を持つ人間のような気がする

 《手段》がいつのまにか《目的》となってしまうと、当初の目的にたどりつけないまま目的となってしまった手段にこだわる(手段を正しいとする)ことがまかり通ってしまうことがある。

 図書館的にいえば、ランガナタンの5原則にもあるように、「知りたいと思う人に資料を提供する」ことが、いつのまにか手段のひとつでしかない「貸出」に偏ってしまうことなどがある。もちろん「貸出」も目的を達成するための手段であることは確かなのだが、それがすべてではない。カウンターワークを重視するあまり[そこに居る]ことにこだわってしまうことがある。フロアに出て接客したり、館外で情報収集をしたり、人がどのような情報や知識を求めているのか…をだまってカウンターで待っているだけでは図書館員ではないだろう。

 利用者さんにご不便をかけないのであれば、どこで仕事をしていてもいいと思っている。
 フロアでの仕事、排架を調整したり書架を整理したりする仕事は、自館にどのような資料があるのかを身をもって把握し、OPACなど使わなくてもササッと書架までご案内できる…そんな職員をめざしているなら、カウンターにいることを強制したりはしない。

 ちょっとそんなことを思ってしまいました。

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