日頃の準備が足りないので、こういう時に行き詰まっちゃいます。
デジタルアーカイブの見積について、いくつか打診が数件あるのですが、どう考えていったらよいのか、ちょっと煮詰まってます。
従来型のデジタルアーカイブであれば、何らかの成果物(パッケージ型ならCD-ROM,DVD-ROM。ネットならウェブサイト、あるいは冊子などの印刷物)等を作って納めれば事足りていたのですが、僕たちは過去の経験からいって
《それらのデジタルアーカイブは作りっぱなしで活用もなにもされない》
ということを知っています。2000年前後のデジタルアーカイブのブームの時に作られた多くのデータは、今ほとんど目にすることができないのも、そんな作り方だったからです。
そこで、「持続的成長可能なデジタルアーカイブ」と「それを成長させ続けるための仕組み」まで考えなければ、また同じことの繰り返しです。具体的に言えば
《作成時の担当者がいなくなっても成長し続けるデジタルアーカイブの構築》
です。
これを考えているうちに、ハマってしまった…すごく難しいし、個人はもちろん一般の企業ですら難しいかもしれない。…だから僕らは非営利団体としてデジ研を作ったと言ってもいいほど…なのですが、ボランティア活動は一所懸命なのですが、こと事業化に対してはあまり積極的に取り組んできませんでした(受託事業として資料整理はありましたが、デジタルアーカイブには至ってません)。
僕自身の苦い想い出からすれば、「そういえばあの時、一所懸命考えてあれこれ作ったような記憶はあるけど、その後どうなったんだろうね。作った当時の担当者がいなくなると、いつのまにかネットで検索しても Not Found しか出て来ないし…」なんて仕事をこれ以上増やしたいとは思っていないのです。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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