あちらのブログで、「司書の専門性」から「図書館の継続性」が重要…という話題になった。指定管理者の時代になって、指定管理者が変わるたびに公共サービスが変わっては、利用者はたまったものではない。が、反面 民間団体が競争に勝つためには差別化を図らなければならない。相矛盾するなかで、「図書館としての発展的継続性」を考えると、それは人や組織に帰属させては無理ではないか…と、思えるようになった。
結論からいえば、図書館がその専門性や発展的継続性を保持するところは、『図書館の電子頭脳』であり、『図書館情報システム』ではないだろうか…と、思うに至った。
・選書の成果である図書館資料の目録
・レファレンスサービスのQ&A
・新聞記事や雑誌記事のクリッピングデータベース
・ちらしやポスター、パンフレット等のデータベース
・イベント情報
・活動記録としての写真や動画
・等々
それらの蓄積が、図書館の成長的持続性を積み重ねていく[場]になるのだと思われる。いわゆる知識工学的な言い方をすれば、「ナレッジベースの蓄積」が、その施設の継続性を保障するものになる…のだ。
といっても、現在の図書館情報システムでは『力不足』『役者不足』なのだ。
まぁ、いまのところ、こうしたナレッジベースを預けることができる、『図書館電子頭脳システム』は、残念ながらまだ登場していない。現在とあるところで、新しい図書館情報システムの在り方やこれからのOPACについて知恵を出し合う場に参加することになりそうだが、ちょっと…いや、かなり新しい視点になりそうなのである。
※おそらく、コンピュータが登場しなければ、目録カードシステムが図書館の頭脳として成長していったのだろう..と、思う…。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
コメント
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このネタとは直接関係ないんですが、質問です。図書分類法についてなんですが、あれは国ごとに異なるんでしょうか?それとも共通の分類法を使用している国もあるんでしょうか?アメリカではDewey Decimal Classification(http://www.deweybrowse.org/index.html)というのを使っています。おかげで日本の分類法をすっかり忘れてしまいました。 Like
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>lanova さん
日本では日本十進分類法NDCですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/日本十進分類法
さらに詳細は、下の方にある外部リンクを参照してください。DDCとはかなり異なっていると思います。
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