という言説がある。
どこぞの国の諜報機関のテキストに書いてあるそうだが、これはかなり正しい。
ひとつには、命を賭して残りの2割の情報を入手するために働く諜報員がいる反面、入手可能な公開情報を分析すれば、ほぼ8割の正確さをもって、推し量ることもできる…ということだ。その情報によって外交の勝敗がついたり、企業の生き残りをかけるような場合であれば、残りの2割をどうやって入手するかを考えなければならないが、ひとりのオーディエンス(あるいは消費者)という立場であれば、その8割をもって、将来を予想することは、ひとつの趣味(ホビー)ともいえる。
そんな中で、僕はApple社の将来をイメージしている。
すでに公開されている情報(ひらたくいえば、ネットで検索して入手できる情報)から、将来のApple社像を想像する楽しみ…といってもよいだろう。
想像その1
・次期MacOS (Snow Leopard)は、正式にPCをサポートする。
ハードウェアの大小に関わらず、OpenCL互換のハードウェア上で、MacOS が稼働するようになる。
想像その2
・iPhone3Gによって、iPod touchの価格改定がある。
(ただ最悪の事態を考えると、iPod touchはラインナップから消える…可能性も無くはない)
想像その3
・EeePC、HP 2133 Mini-Note PCのような、ミニノートMacが発売される。
(これはiPhone3Gの大幅な値下げと、予想されるiPodラインナップの価格改定によって、空白の価格帯が生まれる。そこに投入する機種が出てくると想像/個人的にはOLPCのXO2.0に乗っかってくれるととってもうれしい)
想像その4
・Apple社のネットワークサービス MobileMe は、実は非常に戦略的サービス商品である。(ケータイ電話の機種編のとき、メールやアドレス帳などのデータ移行に苦労したことはないだろうか。あるいはパソコンを買い替えた時などのお引っ越しとか。そうしたハードウェアにとらわれないコミュニケーション環境(一昔前ならPIM個人情報管理)を MobileMe は提供する。電子メールやアドレス帳、スケジュール管理などが、固有のハードウェアに縛られないのだ。それを土台として、Apple社は将来ネットワークサービス会社を目指すかもしれない。
というわけで、これらのほとんどは、公開情報から簡単に推測できることなのだが、これが正しいかどうかを確認することが、実はとっても楽しみだったりします。たとえそれが外れたとしても、Apple社はユーザーの期待を裏切る何かを必ず出してくるのですから。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
コメント
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はじめまして。
「想像その4」は99.9%正しいと思います。デスクトップ・アプリケーションにおけるアップル・デザインのすばらしさは定評の通りですが、最近の.MacのMailのすばらしさに感心しています。ブラウザでここまでのことが実現できるなんて信じられません。AJAXという手法を編み出したGoogleでさえ舌を巻くでしょう!
一方、個人的な想像として「想像その1」はジョブズが引退しない限り99.9%無いと思います。アップルの売り上げのほとんどはハードウェアですし、あのジョブズが「醜い自作機」で彼の愛するMacが動作するのをよしとするわけはないからです。残りの0.01%は、攻撃的なアップルの弁護士たちが「Open Computer」を容認している点でしょうか…これはかなりのミステリーですね。 Like
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残りの20%は情報の検証ですね。 Like
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>かず さん
コメントありがとうございます。
Apple社の商品やサービスに対しては、ユーザーが勝手に予想する楽しみがあるように思います。
>フジヤ さん
検証ですね。別の言い方をすれば「裏を取る」になります。
「裏を取る」ことができれば、2chもりっぱな情報源だと思うのです。時にはカマをかけたりしながら…。
知っていても、あえて知らないふりをすることで得られる情報ってのも、またおいしかったりします…よね。
そんな[情報学校]ってあったらいいかも(やはり中野あたりかなぁ?)。 Like