活字文化…云々、読書推進…云々…が、あきれるほど精神論/根性論で語られていることに、ここ数日辟易してます。
いくつかの新聞が、昨今の若者たちの読書離れや活字離れ、読まれている本の傾向などのアンケート集計などを掲載していますが、まったくあきれてしまいます。
かつてスポーツが、ど根性モノで、うさぎ跳びやら、なんやらと…いわゆる精神論/根性論でトレーニングしていた時代から、現在ではスポーツ医学やトレーニング科学に基づいた体力づくりやスポーツそのものも“楽しみながら”よい結果(高得点)を出す…というものに変化しているにもかかわらず、読書活動は相変わらずスポ根ならぬ、ヨミ根とでもいうべき状況にある。
図書館の評価が、指定管理者制度が登場するといきなり注目されるほど、図書館活動そのものや個人の読書活動そのものを、きちんと評価する基準を、この国は作ってこなかったようだ。蔵書数何冊、貸出数何冊、一人当たりの貸出数が年間何冊…なんていう指標しか作ってこなかったツケだ。
正直なところ…図書館界の現状を知れば知るほど…かなり落ち込んでいる。
こんなことで…いや、こんなことを放置してきて本当に大丈夫なんだろうか?…と。
例えば
「子どもの健やかな成長に資することを目的とする」とある文面を読んでも
Q1. 何をもって健やか/健やかな成長と捉えるのか…それがなければ資することはできないはずだ。
Q2. 読書によって健やかになった..ことを確認する方法はあるのか。
それとも、健やかになったかならないか…なんて本当はどうでもよくて、ただ子どもたちが本(マンガ以外の)に向かっていれば、それで安心するのか…
いや…きっと読書という我慢比べ/耐久力を競っているのかもしれない。その証拠に「しおりを使わずに一気に読め」というのだから。
どちらにしても…ちょっと..いや、かなり…図書館や読書活動をとりまく現状に…しばし唖然としているのです。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
コメント
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おはようございます。基本的に日本人って物事を数値化するのは得意じゃないですよね。曖昧さゆえに分かり合える「あ・うん」の呼吸が存在する国ですから。ここアメリカでは多民族・多言語・多文化が混在しているので、数値化でもしない限り共通認識を持つことができないんですよね。それと能力差も日本では考えられないくらいに激しいので、十把一絡げには語れないのではないかと思います。 Like
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>lanova さん
いつもコメントありがとうございます。
基本的には、わかってはいるのですが…ちょっと悔しいやら寂しいやら…の気持ちが大きくなっているんです。
もし、日本が鎖国をしているのなら、そんな図書館の状態でも、「まっ、いいか。」なんて思ってしまうのでしょうが、米国の図書館だけでなく、シンガポールや韓国、上海の図書館に大きく水を空けられ、そのうちインドあたりの図書館も、日本の図書館とは比べ物にならないようなものが出てきそうな気配(あの国は、九九ではなく99×99を暗記する)。
で、問題なのは日本の図書館関係者が、いかに「井の中」でしか語っていないか…なんです。 Like
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はじめまして!
わたしも二年ほど前に学校司書をやっていたときに、PTAのボランティアに、図書館を目の仇にされ(爆)、教室に文庫を置かれていたのです。(わたしが来る前からあったのですが)その文庫の本は、持ち出し自由なので、図書館でも無断持出が多く困っていました。教員も、しかも図書館担当の教員まで、無断持出するんですよ。
はっきり言って、本さえ読めば、盗みもOKなのか?と、そのおおらかさに感心させられました!
そのボランティアも名ばかりで、実働は、図書委員が作業をさせられているのです。図書委員は、奴隷じゃないんですけどね。そんなんで、生徒が喜んで本を読むようになるわけないじゃん!と呆れてました。
図書館業界もですが、学校という現場は、もっとすごいです。
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