Flickrにしても、他の写真共有サイトにしても、コメントをつけることはできても、きちんとしたMARC(図書館的に言えば『書誌情報』)は確立していないんじゃなか…と、思っています。デジタルカメラの写真には、Exif(エクジフ)規格には画像データだけではない付加的な情報もあるのですが、いわゆる「写真の内容/写真の意味」としての情報はありません。
そろそろ、デジタルアーカイブにもMARCに相当する書誌情報づけが必要になるんじゃないかな…と、思っています。
カメラの機種やシャッタースピード、絞りなどはExifに任せるとしても
・タイトル
・撮影者
・撮影日
・撮影場所
・撮影内容
・解説文
・件名(tag)
などなどがあるんじゃないでしょうか。特に件名(tag)は、図書館の件名がそうであるように、なんらかのルールづけが必要かもしれません(図書館では「件名表目標」があるように、例えば、デパートなのか百貨店なのかショッピングモールなのかを分けることが必要なのか、それともなんらかの統制語が必要なのか…ということも考えなければいけません。
どちらにしても、いますぐ使う人や遠い将来使ってくれるかもしれない場面をイメージしながら、デジタルアーカイブに必要なMARCの項目を考え、情報を埋めておく必要があると思います。そう、これだけでひとつの研究テーマにすらなるほどです。
写真だけでなく、動画や音声、PDFなどの文書などのデジタルデータにも、それぞれにふさわしいMARCの項目(フィールド)が必要でないかな…と、思うのです。
例えばダブリンコアなんていうメタデータ形式もありますけど、ウェブ上の情報源に対するメタデータも、何かの参考になるかもしれません。
それといわゆるストックフォトサービスなどでつけられている項目も理由があってついているので、研究してみるのもよいかもしれません。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
コメント
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大学で行なわれている機関リポジトリの様な地域リポジトリを
作る上では、そういうのも考えないといけないですよね。
写真でいうと、Exifが付与されない機種で撮影されたり、フィルム
からの銀塩写真などをデジタル化した場合にはその情報も入れ
ないといけませんからねぇ…
タグや件名は後から探す人にとってのことを考えないといけない
ですし、後から「あ~この項目増やしたいなぁ」は面倒になります
から、最初が一番大変ですね。
コメントを付けるが如く、後付キーワードも付与できると良いで
しょうか…同じ写真でも人によって感じ方が違うし。
それと統制語は必要ですよ、例にあがったものだと大規模小売店
でしょうかねぇ?法律が定義ってことで。
ただ、あまり項目数が多いと登録するのが大変ですし、ノイズも
多くなりそうなのが頭の痛いところですね。 Like