横浜におります。
昨日は、図書館総合展でのシンポジウムに参加。今日も他のフォーラムやら展示会場やらを回る予定。
さて、忘れっぽい自分自身のためにちょことだけ
「機関リポジトリ」という言葉は、図書館界特に大学図書館系でさかんに語られている。一見なにやら難しそう…って思えるけど、まぁ、講義内容とか講義ノートとか、論文とか、「図書」になりきらない資料等々を、図書館の本のように扱い、提供できるもの…と思っていただければ、まず間違いは無いだろう。
そこで僕はこの「機関リポジトリ」という考え方を、地域社会に持ち込んだらどうなるのか…などと考えていたりする。
「地域リポジトリ」
地域で作られるたくさんの印刷物、商店のチラシ、ミニコミ、パンフレット、ポスター等々。どんなに優れた図書館でも、さすがに充分に手がまわるものではない。山中湖情報創造館だって新聞の折込チラシを、日毎に袋に入れ段ボールに詰め込んで取っておいているだけだやっとだ。ただ、図書館というと「本だけ」というイメージが払拭しきれないのなら、あえて「地域リポジトリやってます」と言い切っちゃうのは、悪くはないかもしれない。「地域リポ」そんな略称でもいい。
「イベント・リポジトリ」
地域リポジトリの中でも、特にイベントを中心としたリポジトリというのもイメージできるだろう。毎日新聞の地方版などでは、どこそこで何が行われ、こっちではこんな人がこんな講演会をした…という記事はあるのだが、じゃぁ、どんな話しだったのか、その記録はないのか、当日配布された資料やチラシやポスターの類いは…などなど、そんなことが気になって仕方が無い。
また、そういうことが気になり出し始めると、講演会やセミナーって、
・その日、その時間、その場所に参加できた人たちだけのもの?
・いわば一回こっきりの使い捨て?
・開催した事実は記録されても、その中身に関してはアクセスできないの?
などという疑問符があふれかえる。
というわけで、機関リポジトリの考え方がそこに成立するのであれば、公共図書館はむしろ「地域リポジトリ」を意識したり、地域で開催されるイベントをテーマにした「イベント・リポジトリ」も成立するのではなかろうか。
郷土資料、地域資料がどうしても「製本された図書」に片寄ってしまうのであればなおのこと、「地域リポジトリ」と銘打って、チラシもパンフレットも、ひょっとしたらお店のメニューやロゴ入りのマークやコースターなども、ぜ〜んぶひっくるめたリポジトリ…を、作ってしまう事はできないだろうか…
なんてなことを考えてみたりしているのです。
【機関リポジトリ, 地域リポジトリ, コミュニティ・リポジトリ, イベント・リポジトリ】
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
コメント