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自衛隊進化論 ーリカレントする組織モデルー

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しばらく、「自衛隊論」におつきあい下さい。

自分は(いかにも〜な一人称ですが…)、自衛隊を、ひとつの組織モデルとしてみた場合、とてもユニークで、過去どこにも存在しなかった組織モデルを形成しているように見ているのです。その一例として、昨今生涯学習とかリカレント教育とか言われ、学校を卒業して社会に出てから、再び教育機関にて学習し、スキルアップし、また社会に戻る(還元する)ことが、ひとつの未来型ライフスタイルとして提唱されていますが、実は50年も前から、自衛隊は組織の中に、その仕組みを持っているのです。原隊(職場)と学校あるいは教育隊と行き来しながら、個人のスキルアップができる(階級も上がるし、給与も上がる:但し…レンジャーは技能取得なので、階級も給与もあがらない。それでもチャレンジするの..誇りなんです。)
 いろいろな入隊ルートがあるのですが、例えば一番多い例として、高校を卒業して、二等陸海空士として入隊すると
陸上自衛隊の場合:前期教育3ヶ月。後期教育(職種技能)3ヶ月を経て、原隊となる部隊(職場)に配属される。勤務しながら、階級も二士から一士、士長と自動的に昇進するのですが、ここまでは任期制となって定年までいられるわけではありません。その上の曹クラスになると、定年まで勤められる、いわば正社員みたいになるのですが、士長から三曹になるところで、また教育機関がある。人によっては三曹、二曹、一曹、曹長あたりで定年を迎える方もいらっしゃいますが、さらに幹部を希望する人は曹長から三尉(この間に准尉という階級もあるのですが)をめざすために受験し、相応の教育期間を経て(学校に入って)、修了後に、幹部となる。
自衛隊には、職種に関する学校から、上の階級になるための学校など、実に様々な学校(教育機関)が、組織の中に位置づけられている。この学校だって、企業内の社員教育みたいな2〜3日の研修とは訳が違う。

 おそらく、日本中いや世界中を見たって、こうした組織はきわめて珍しい。一般の公務員ですら、係長や課長、部長になる時に、数ヶ月にわたる教育を受けることはまずない!!

 上記の事例は、ほんの一例でしかないが、このリカレントする組織モデルは、ひとつの社会モデルとして、研究すべき対象であると思っているのです。

みなさんは、どう思いますか?

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