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デジタル図書館

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「デジタル図書館」なんて文字にすること自体が、どこか[時代遅れ感]すら感じるほど、日本の図書館は「デジタル」を取り込めないうちに、失速しているような感じがする。肝心な「デジタルライブラリアン講習会」は、今年度は公共図書館職員向けの講座を実施していない。
そうこうしているうちに、どうやらこの国は、近隣諸国から大きく水をあけられることになりそうだ。

カレントアウェアネス(国立国会図書館 発行)より
 ・全世界のデジタル図書館の統合ポータルを目指して〜韓国国立デジタル図書館の概要〜
 ・中国国家デジタル図書館の概況

どちらも、国家プロジェクトとして取り組まれている。

山梨県において、新県立図書館の建設が、甲府駅北口の県有地にほぼ決まりそうであり、県としてその一帯を「高度情報エリア」としたいという思いがある。成功すれば図書館とIT関連産業との密接な関係づくりもできそうなものだが、残念ながら図書館を検討する委員会からは“同じ建物にするな”という要望が出るほど、図書館側からITは毛嫌いされているようだ。

ひとつには、日本の縦割り社会の弊害が考えられる。ITといえば[総務省]-[情報政策]、図書館といえば [文部科学省]-[教育委員会]。管轄が違うことで、基本的な考え方も予算の取り方も違う。なにより図書館側が産業振興に関わる事を拒否しているきらいも感じられる。図書館は本を静かに読むところであり、ビジネスだの産業だのの振興の場ではない。それは産業振興課や商工会のやることでしょう…って感じ。

そんな尊王だ攘夷だ佐幕だ…といっている内に世界の変化に取り残された幕末に、似ていなくもない。

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