図書館の蔵書が、パソコンなどのコンピュータを使って検索可能になっているのは、すべてこのMARC(マーク)のおかげといっていい。
MAchine Readable Catalog(機械可読目録)の略である。
しかし、これがなんともはや…事細かいフィールド(項目)設定がされており、ほとんど使っていない/使わなくても日常業務には支障がない…ものまでとにかくたくさんある。
でも、よく考えてみて欲しい。
なんでそれらのフィールド(項目)が必要なのかを….
どうして、ひとつのフィールド(項目)に、書名から著者名、出版社にはじまって、大きさやらページ数やら価格やらのすべての情報を入力してはダメなのか…を。
これって、ウェブの検索を考えてみればわかることだけど、
ホームページのタイトルで検索するとか、作者で検索するとか…そんなことはいちいちしていないよね。していないけど、ほとんど事足りている…ように思うのです。だったら、MARCだって、一冊1フィールド(項目)でもいいじゃないですか。その方がたぶん楽だし、イレギュラーなものだって気にしなくてもいい。で、何よりもデータベースがシンプルになる(これ大事)。
というわけで、目録だのデータベースだのに取り組むとき、いきなりフィールド(項目)をあれやこれや、訳も解らず作りまくっているうちに…あれやこれやのイレギュラーも登場して…いつの間にかこんなになっちゃいました…的なのがMARCの今の姿なんじゃないかな…なんて思ったりもしています。
で結局、現場の図書館として削りに削って最低限必要な項目って、
・図書を特定するためのコード(ISBNとか…MARC番号とか)と
・自館の管理コード(いわゆる所蔵情報)
のペアさえあれば、それでOKなんじゃないかな。
たぶん、このあたりが、OPAC2.0とかMARC2.0の世界につながっていくように思うんだ。
どうでしょう。
【参考】
MARC standards
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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