こんにちは、まる3です。
今日、書店でステキな本を見つけちゃいました。落語や寄席の本は数々あれど、太神楽の本はとっても少ないのですが、落語の本の並びにこんな本があったのです。出版は2019年12月…もう一年近くたってしまってますね。情報感度が悪くてごめんなさい。
いまからでも遅くはありません。落語よりももっと古い日本の伝統芸能の世界をじっくり味わってください。
太神楽とは
日本の芸能のなかでももっとも古くからある芸能スタイル。下の書影にもあるように傘の上で鞠をまわしたり、口でくわえた棒の上に急須を乗せたり、それ以外にも実にさまざまな…いわゆる曲芸を披露する演芸です。ある一定の年齢以上の方なら、毎年お正月になると羽織袴を着たぽっちゃりした人と細い人が二人で登場して傘の上で鞠や升を回しながら「いつもより余計に回しております…」というセリフを言っている芸がありますね。市川染之助染太郎師匠による太神楽をみていたんですね。
本書には、著者である鏡味仙三郎師匠のお話が中心ですが、若手太神楽師の紹介のページには、まる3の尊敬する太神楽師の鏡味味千代さんのエピソードも紹介されています。
太神楽 寄席とともに歩む日本の芸能の原点
著者 | 鏡味 仙三郎 著 |
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出版年月日 | 2019/12/21 |
ISBN | 9784562057191 |
判型・ページ数 | A5・210ページ |
定価 | 本体2,400円+税 |
最古の芸能「太神楽」の世界を、その歴史と盛衰、自身の交遊録から寄席での楽しみ方まで縦横に紹介。また声優の田中真弓さん、太神楽界最長老の鏡味健二郎さんとの特別対談や、技芸の写真も多数収録した誰でも楽しめる一冊!
私は太神楽をするために生を受けたのだと思っています。
母親とは早くに死に別れ、その後、祖父に育てられる中で太神楽と運命の出会いをしましたが、今では太神楽師になって本当によかったと思っています。
太神楽はさまざまな芸能が長い年月の間に折り重なって成立した総合芸術で、曲芸を最初の入口として、獅子舞、茶番、鳴物などさまざまな演目があり、十五年間修業してやっと一人前と言われるほど難しい芸です。日本の芸能の原点だと、私は思っています。
この世界に入って、さまざまな人との出会いと別れを体験しました。楽しい時、苦しい時、どんな時にも自分には太神楽がありました。
私の芸でお客様に喜んでいただける間は、高座に立ち続けます。
まだまだやりますよ!
(あとがきより)
目次
第一章 太神楽「紙上高座」
第二章 太神楽の歴史
第三章 仙三郎一代記 修業時代
第四章 仙三郎一代記 社中結成以降
第五章 太神楽とジャグリング 【特別対談】田中真弓×鏡味仙三郎
第六章 思い出に残る寄席の名人たち
第七章 太神楽の代表的な技芸
第八章 【対談】江戸太神楽今昔 鏡味健二郎×鏡味仙三郎
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平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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