今、そんなことを考えています。
ひとまずの目標が100選。もちろん将来的には100を軽く越えることもあるかもしれませんけどね。
いわゆる、日本のむかし話は「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが〜」で始まるように、とても匿名性で語られる傾向があります。ネット的にいえば、日本人の匿名性は2chに始まった訳ではなく、日本の昔話や旅の恥はかき捨ての頃からず〜っと続いていたことなんです(ま、それは横に置いておきます)。
でももっとちゃんと[語り伝え残す日本の物語]を見つめていこうよ、と思った訳です。
実はこれ丸山が突然そう思った訳ではなく、こんなことがあったのです。
僕が所属しているNPO法人のMLに、こんな内容のメールが流れてきました。「山梨県と姉妹県であるアイオワ州。そのキッカケとなったのは台風の被害にあった山梨県にアイオワ州から35頭の豚がプレゼンとされた。来年50年になるので記念のイベントに使える写真がないか…。」と。そこで検索していたところ、こんなページを見つけました。
・Sweet Corn and Sushi アイオワと山梨の物語
この説明文の中にこんなことが書かれていました。以下引用
この本は、2004年クリスティ・ビルサック、アイオワ州知事夫人(現、米国農務長官夫人)により州の文芸プログラム「Iowa Stories」の一つに選ばれました。ビルサック夫人の尽力により、アイオワ州40,000人の小学生をはじめ、当初の想像を超える数の両州・県の人々にこの物語を届けることができました。
下線太字は丸山がつけました。
送った側であるアイオワ州ではこの物語を「Iowa Stories」に指定しているにも関わらず、貰った側の山梨県ではこの物語をどうしているんだろう…っと? さらに考えると僕自身自分の実家のある町や山梨県、高根町に住んでいた頃とか山中湖に住んでいる今とかにおいて「あれ、語れる物語を持っているのかなぁ?」とすっごく不安になったのです。
さらに先日参加した「つなぐ人フォーラム」においても、インタープリテーションの原点には「語り伝えたい物語」があって、その上でより相手の心に届くように伝える技術を考える人たちが集う場でした。
そして、どうやら日本人って(一気に飛躍しますが)、「子々孫々に語りつぐべき物語を持っているのだろうか?」と急に不安になってしまったのです。
Japan Stories
語りつぐ日本のものがたり
日本物語遺産
Japan Story Heritage
しかもそれは、「むかしむかし〜」で始まる匿名性の物語ではなく、かつてその土地その場所で、どこの誰それが、実際にあった物語。例えば日本全国から集めて100選とし、その物語は日本人なら誰でも語り伝えることができる…とか。
ちょっと、そんなことを考えていたりするのです。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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