ひとつまえの記事で、「山梨県フラワーセンター・ハイジの村」を取り上げたが、こういうご指導は、いかがなものだろうか?
・人気コスプレ大会、県に苦言の電話1本で中止…山梨・ハイジの村 YOMIURI ONLINE
公序良俗に反するとは思えないし、そもそも「ハイジの村」と名付けた時点で、アニメのコスプレイベントは想定の範囲内だし、苦情の電話の内容も記事内で書かれているが、一年のうちのたった6回(1日×6回=6日)のイベントに対する1本の電話(これを苦情と取るか、県民のひとつの意見ととるか…)によって、指定管理者の行う事業に対する設置自治体側からの『ご指導』なのだそうです。
設置自治体と指定管理者は、契約行為ではなく協定書を交わすパートナーシップによって成立している制度であるはずなのに、記事中のコメントにもあるように、極端な公序良俗に反するような事業でないかぎりは、過剰反応というか…職務上の権利の用い過ぎではないだろうか。
【参照】
・ハイジの村 花と星空のテーマビレッジ
・ハイジの村BLOG
人気コスプレ大会、県に苦言の電話1本で中止…山梨・ハイジの村
山梨県北杜市のテーマパーク「県フラワーセンター・ハイジの村」で、「コスプレ大会」が今年度は中止されることになった。
施設所有者の県が、アニメやゲームの登場人物に仮装した若者が押し寄せる状況に「1本だけだが、苦言の電話があった」と管理者に見直しを求めた。一方、人気イベントだっただけに、復活を望むファンの声も多い。
同センターは1998年に開園。2006年に県内の菓子製造会社など2団体が指定管理者となり、アニメ「アルプスの少女ハイジ」をテーマに改装オープンした。
コスプレ大会は、集客の目玉として昨年4月から計6回開催。センター側で更衣室を用意し、コンテストも企画した。手製の衣装や、色とりどりのカツラで着飾った若い女性を中心に昨年度は延べ約1万9000人が来場した。今年度は6月ごろから5回実施予定だった。
コスプレ参加者の中には撮影の際、花壇に入って注意されるケースもあった。昨年の夏、県農政部に年配の女性から、「子供からお年寄りまで花を楽しむ施設に、若者が大挙して集まるイベントはいかがなものか」との電話があったのを機に、県は指定管理者に見直しを促した。指定管理者は「好評だっただけに残念」としている。県には復活を望むメールが20通ほど寄せられているという。
東北公益文科大の出井信夫教授(公共経営論)は「著しく公序良俗に反するのでなければ、中止は過剰反応ではないか」と指摘している。
(2008年6月6日14時50分 読売新聞)
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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