まだまだ日本では電子書籍が普及するには、3〜5年かかるようなことが記事になっていますが、僕なりの見立て(?)では、以下の条件が整った時に、国内の電子出版市場はブレイクすると予想しています。
【電子ブックリーダー】
・カラー電子ペーパー
・専用機ならば2〜3万円以下、汎用機でも5〜6万円程度
・WiFi
・防水も欲しいところだが、ジップロックに入れば…いいかな。
ポイントはフルカラー化
【電子マガジン】
・たぶん最初は電子マガジン
・ただし、価格設定の熟考を要す。というのも基本的に1デバイスにつき1冊購入(1冊の電子マガジンを購入して、複数のデバイスで閲覧することはできないの)であれば、価格は下げても良いのではないか。
・もちろん、大人向けの電子マガジンの市場が確実の誕生する。
(ある意味で、かつてのビニボン的市場が生まれる可能性も否定できない)
【電子フリーペーパー】
・意外なところで、電子フリーペーパーが登場するかも。
・画面そのものを見せれば、クーポン券となっているとか。
・フリーな代わりに、アンケートが得られれば、マーケティングデータの入手もあり
【電子コミック】
・これも比較的早い時期に立ち上がる
・というのも、世界市場での販売が視野に。
多国語バージョンを日本の出版社が直接行うようになる(…なればいいのになぁ)
【電子新聞】
・現在の新聞販売とネット視聴のモデルを大幅に変える必要があるが、これも電子新聞によって息を吹き返す可能性大。
・電子新聞を紙と同じ紙面にする(製作工程はすでにデジタル化されているのだから)
・電子版は当日を正規の値段で販売130円。
・翌日版は半額65円/日、以降一ヶ月以上まえのものは10円にするなどの価格を設定し、それでも[正規に購入できる]道をつくること
・地方版は、地域以外の購読者でも買える(これ重要)。
・twitterなどを使って、現場の記者、製作デスク、印刷所、配送などのリアルタイムな状況を伝えると良い。
【電子書籍】
・たぶん、電子書籍市場が立ち上がるには、再販価格維持制度に対するなんらかの規制解除が求められる。
・小説などは、ハードカバーが販売され、文庫版が出るあたりで電子版を出してもよいのではないかと考えている。
・希望としてはやはり、印刷製本され倉庫や物流などを経ていない電子出版であれば、当然ながら印刷製本された書籍よりも価格が低くならなければお客さんは納得しない。
などなど、電子出版には課題も多いですが(ほとんどが既存の製造ルート上の仕事のプロセスの問題)、反面 これまでにない可能性もかなり高いです。大手印刷会社が「電子ペーパー」に力を注ぐのは、「紙」だけに固執せず「電子の紙」へのビジネスチャンスを自ら切り拓こうとする現れです。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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