まずは…こちらのリンク先をごらんくださいませ。
http://www.bowlgraphics.net/tsutagra/03/
1950年から10年刻みで2050年までの日本における年齢別人口の推移です。
これはいま、僕の思考の基礎になっているインフォグラフィックスなのです。
2050年はそう遠い未来ではなく、僕の娘たちが今の僕の年齢になる時代。僕は生きているか死んでいるか…まぁ、そんなあたり。
日本はこれから急速に[縮小(シュリンク)]していきます。
戦後の団塊の世代が生まれ、大人になるにつれ、学生運動を起こしたり、社会の価値観を変えていったように、これからは[縮小する日本]が、この国の価値観の変化にとても重要な役割を果たすのではないか…と、思っているわけです。
一方で、地球上の人類は70億人を超え、さらに増え続けるでしょうが、残念ながら日本は…日本民族は、このまま減少の一途をたどる運命にありそうです。
僕はいま、公共図書館という場所で働いているのですが、こうした[情報]や[知識]それに基づく[物語]を、きちんと利用者のみなさんに、提供できているのだろうか? …と、本当に不安でしかたがありません。このインフォグラフィックスも、すでに様々なカタチで統計データとして公開され提供されているにも関わらず、この動くグラフを見るまでは、僕自身もこんなに深刻な課題であることを把握できませんでした。
図書館は「聞かれなければ答えない」という受け身の姿勢が基本ではあるのですが…、どうやら、そうも言っていられない時代になってしまったようです。
地球温暖化、自然災害、放射能汚染…それぞれ重要な社会的課題ではありますが、どれか単独で考えるよりも、複合/マルチで考える必要がある。そういう素養を身につけることができる場所として、やはり「図書館」を定義し直さなければならない…と、思い始めているのです。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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