写真を愉しむ (岩波新書 新赤版 1106)
飯沢 耕太郎 / / 岩波書店
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飯沢さんと直接お話しすることができました。あつかましくもお宅に上がり込み、ごちそうをいただきながらです。
写真評論家としても、デジタルアーカイブには非常に関心が高く、作品としての写真はもちろんながら、記録/記憶としての写真の保存や継承することにつても、いろいろと話をいただきました。
NPOであっても社会起業/コミュニティビジネスに本気で取り組むのであれば、いろいろとご助言いただけそうです。
デジタルアーカイブ技術に対してやはり“お仕事”として取り組む必要があると強く感じました。デジタル化の技術、アーカイブ化の技術、写真の掘り起こしも含む収集、そして何よりも人材育成…等々。しかも、これはちゃんとしたビジネスモデルが作れると実感しました。
なぜNPOなのか、営利企業では十分ではないのか…という理由としては、デジタルアーカイブには、[サービスを受ける人(顧客)]と[お金を払う人]が同じではない場合が少なくありません。すべて同じであれば営利企業でも可能でしょうが、記録の保存と継承については、むしろ社会的価値や意義が優先される場合に、必ずしも写真の持ち主が対価を払うという訳ではないのです。だからこそ、NPOの出番なのだと思うのです。そのためにも、デジタルアーカイブづくりをミッションとしたNPOによる社会起業の展開が必要なのだと、本当に強く感じました。
ちなみに、デジタルではありませんが、社団法人日本写真家協会では、作品(プリント)やネガ/ポジフィルムの保存の必要性から、「日本写真保存センター」という構想があるそうです。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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