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なぜ、印刷書籍は進化しようとしないのだろうか?

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読書離れ、活字ばなれが言われて久しい。
有料で販売している書店の売上げも現象しているに加え、無料で貸出している図書館利用すらも、現象傾向にある。
著者、出版社は「図書館が無料で貸しているから売上げが上がらない」と言うが、そういう図書館ですら利用者減少で悩んでいたりするのだ。

原因はもっと根本的なところにある。
「本がおもしろくない」のだ。

商品として考えてみれば「印刷書籍」は、どこまで商品的に進化させようとしているのだろうか?
音楽は、レコードからテープ、デジタルのCDへと進化した。映像もビデオがDVDになりブルーレイに進化した。印刷書籍はどうだろうか?それだけの進化を、進化のための技術開発に取り組んでいるのだろうか?
「印刷書籍はもはや完成形であり、これ以上進化の余地はない」という人がいるとしたら、それはもう市場としては縮小するのは当然である。

しかも、残念ながら電子書籍は、印刷書籍の進化形ではない。電子になっても一冊は一冊であり、一冊の中での検索はできても、本棚から横断検索はできずにいる。記録媒体の乗せ替えでしかなく、デジタル本来の長所は…様々な利権関係の中で潰されてしまっている。

さて、本題を「印刷書籍の進化」に戻そう。
印刷書籍は、まだまだ進化の余地が十分にある。そのことをまずは認識して欲しい。消費者側に立って商品開発をしているのかをもっと考えることができると思っている。

例えば、
・本は読みたいけど本を読んでいる時間なんてないの。…という声はよく耳にする。ならば、時間をかけずに読める本をつくればいい。従来なら2時間かけなければ読めない本を20分ほどで読める工夫をすればよいのだ。それを、速読術などで消費者側に求めるのは本末転倒。短時間で読める本をなぜ作ろうと技術開発に取り組まないのだろうか?

例えば、
・VR図鑑のようなものもあるだろう。印刷書籍としての図鑑と、スマホやタブレットをかざすだけで写真や動画、さらには3Dの立体や空間まで表示する本がある。これも進化形だが、ごく一部の出版社がはじめたが業界としては冷たいようにおもう。
・VR図鑑と同様に、3Dデータ図鑑なども欲しいところだ。一般家庭に普及がはじまろうとしている3Dプリンタと3Dデータ図鑑があれば、自宅であるいは図書館で図鑑の3Dデータから恐竜や動物などのフィギアをその場で作り出す事もできよう。

例えば、
・ひとりの作家が描く物語を、誰か別の作家がその物語世界の中で創作するということもあるだろう。今は、シェアードワールド的な作品があるが、著作権は「表現された文章や絵画等」が対象であって、アイデアには適用されない。ならば、作家が描く小説の物語を含む「物語世界」をイメージして表現する小説などを許諾するようにはならないだろうか。青空文庫からであれば、「その後のカンパネルラの人生」を描くでもよいし、「坊ちゃん」や「伊豆の踊り子」の登場人物や脇役のその後を描くような作品があってもよいではないか。それを昨今の文芸作品の中で展開することも、おもしろいと僕は思う。

例えば、
・カード型図鑑というものも考えられる。図鑑に記載されているひとつひとつを、標準フォーマットのカードにしたものだ。A社の図鑑も、B社の百科事典も同じサイズ(フォーマット)のカードで販売する。自宅には本棚のかわりに、昔の図書館にあるような目録カード棚があって、そこに買ってきたカード型百科事典を50音順に入れていくのだ。それは同じフォーマットのカード型辞書/図鑑を買えば買うほど、知識の引出しが充実してくる。「ティラノサウルス」のあたりをみれば、A社の図鑑からのカードとB社の百科事典からのカード、C社の辞書からのカードが並んで収まっているのだ。「本を買うことは知識の引出しを充実させること」となり、コレクション性も加わって売れない百科事典や図鑑、辞書の販売を伸ばす事ができるのではないか。

…等々、出版には素人の分際であっても、このくらいのアイデアは出せる。

安易に電子書籍に飛びつく前に、印刷書籍にできる進化に取り組んで欲しい。
それは、他の多くの産業が商品開発のための技術開発に取り組んでいるように、書籍そのものの商品価値を高めるため、売れる印刷書籍のためにも必要なことだと、僕は考えている。
その先に、書店や図書館の共闘による読書を増やす取り組みも成立するだろう。

なによりもまずは、「印刷書籍の技術革新」による魅力的な商品が市場に出てくる事を、切に希望しています。

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