スポンサーリンク

ROLE MODEL (役割モデル)と公共図書館

スポンサーリンク

こんな本を買ってみた。

Angelina Jolie (Modern Role Models)

Lydia Bjornlund / Mason Crest

「現代のロールモデル(役割モデル)」シリーズである。
ハリウッドスターの他にもロック歌手、スポーツ選手、レーサーなどがあるが、どちらかといえば一般向けというよりもYA(ヤングアダルト)/Teens(ティーンズ)向けだ。

日本の教育の中では、この「ロールモデル(役割モデル)」については、あまり取り上げられていないし、重要視されていない(ように思う)。戦中戦前ならば、◯◯大将とか戦国武将などがそういった「役割モデル」であったのかもしれないが、戦後〜現在に至るまでの教育の中には『ロールモデル』を見つけよう/持とう…的な教育はほとんど行われていない。CiNiiなどで調べてみると、看護学生を対象としたロールモデルの重要性は論文でも見受けられるが、幼児期〜小学生〜中学生〜高校生…あたりまでを対象とした「ロールモデル」の重要性が記述された論文や書籍に、出会うことはできなかった。

考えてみれば、一時「田中角栄」という存在があって、うろ覚えだがご本人にあやかって自分の子どもに「田中角栄」とつけたことがニュースになったように思う。その後ロッキード事件等があったため、その親が名前の変更を裁判所に願い出たとか…。そんなこともあって「時の人」をロールモデルとするには、抵抗感を持っている国なのかもしれないし…あるいはどん底から成功した人間を“成り上がり”と評し、むしろ成功者の足を引っ張ろうとする力の働く国ではロールモデルを持てという教育は難しいのかもしれない。

ならば、公共図書館は、伝記や半生記などを取り上げて「ロールモデルに出会う」ことを、読書のひとつの目的にすることはできないだろうか…と、まぁ、そんなことを考えて、和書で探しても見つからなかったので、上記の洋書を購入してしまったわけ。
子どもの読書推進に、ロールモデルと出会う…という視点は…今までなかったのだろうか?

コメント

  1. After内藤 より:

    SECRET: 0
    PASS:
     僕にとっては「破嵐万丈」かなぁ。でも「彼のように生きたい」と思う半面「彼のようにはなりたくない」とも思うのです(苦笑)。 Like

  2. SECRET: 0
    PASS:
    あらま、そんなダイターンな(笑。判る人には….)
    日輪の力を借りて、今必殺のぉ〜…ギャリソン時田さんも捨てがたい…あんなスタイルのライブラリアンが居たら図書館も楽しくなるかも。
    ちなみに、甲府のご出身の銀河万丈さんもお声が渋く、僕もいつかはあんなナレーションがしたい…というロールモデルだったりします。
    Like

  3. power_of_math より:

    SECRET: 0
    PASS:
     成功者を妬むというより、個の確立を必要としない社会なのかもしれません。 Like

  4. power_of_math より:

    SECRET: 0
    PASS:
    非公開で続きを書くと、個を確立し社会と自分との関係を直視しようとした学生達が暴走したのが浅間山荘事件を頂点とする70年頃の学生運動であり、このような方向性を抑圧してきたのが、日本の教育ではないかと思っています。 Like

  5. SECRET: 0
    PASS:
    > power_of_mathさん
    コメントありがとうございます。
    「個の確立」ですか。なるほど今までの僕の視点には無かった言葉ですが、判ります。判るような気がします。では、それで…このままで良いのだろうかという疑問も持たざるを得ません。終身雇用の時代であれば「個の確立」はなくても企業に属していればよかったと思うのですが、もうそういう時代ではありません。
    「個を確立」するための小さな一歩として『ロールモデルと出会う読書』を提案し続けていきたいですね。
    Like

  6. power_of_math より:

    SECRET: 0
    PASS:
     私自身、わかるような気がしながらまだうまくまとまらない現状です。
     丸さん様には既読かとも思いますが、山本七平の「日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条」が重なるかと思います。 Like

タイトルとURLをコピーしました