どうやら、今までの公共図書館においては、新規顧客開拓に対する優先度は、かなり低かったみたいだ。
図書館広告をするにあたって、いろいろと過去の事例を調べているのだけれど、これがさっぱり出会わないので…不思議を通り越して、ちょっと《何なの?》っていう感じ。
山中湖情報創造館が2004年4月に開館して以降においても、やはり千代田区立図書館がリニューアル時に行った広告しか見つけられなかった…
もちろん、新聞の折込だけじゃなく、電車の中吊りや雑誌広告や公共施設のポスターや看板や…もちろんワープロソフトで作成したチラシは見かけるのですが、広告としてデザインされ印刷され配布や掲示されたもの…という意味で「図書館広告」と定義している範囲のことですけどね。
図書館広告の目的は、1)まず来館者数を増やすこと。2)読書への啓発、3)社会教育への関心を高める…あたりがあるとおもうのだけれど、そんな基準で考えれば、こういう結論に至る。
公共図書館における新規顧客開拓の優先度は低い
と。
※ちなみに…検索している中で「公共図書館における広告事業」というものが多数ヒットするのですが、あれは「媒体事業」です。丁寧にいえば「広告媒体事業」。なので、図書館広告ではありません。ただ、館内にしてもウェブサイトにしても、広告を出す側からすれば、まずは来館者や閲覧者が増えていないことには、媒体としての魅力も価値も低いんですよね。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
コメント
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「優先度」と言うと眼中にあって、ほかに注力しているように聞こえますが…。
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> ななし さん
コメントありがとうございます。
そうなんです。優先度は低い…極端に低い…いやほとんど無い…あぁ、全く無いといっても過言ではない….いや、ないんですよ…むしろ積極的に新規顧客をしない。
根本的にはほとんどの今までの図書館が「来たかったら開館時間にくればいいじゃん」姿勢なんだろうな。押し付けるつもりもないし、「本」が好きな人で、「めんどくさくない人」ならば大歓迎。へたに新規顧客を開拓して、「困ったさん」とか「大きいおともだち」が来てしまうくらいなら、そんなことしないしない。積極的にやらない。
ビジネス支援にしても「ビジネス支援やってるんだから来い」感覚。この時代に求められているのは、起業支援よりも就職支援や経営者の生き残りに関する情報なのに…ね。
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「そうだ図書館へ行こう」的な広告って図書館外で見ませんね。(図書館の中でそういうポスターを見ることはありますけど。笑)
うちも音訳サービスとか個別のポスターは図書館外(公共施設やスーパー)に掲示してはしてもらっているんですけど…図書館本体の広告ってしたことないですね…
イベント用の図書館広告としては、以前、県内各図書館の入り口写真をスライドショウ的動画にして、(県の図書館大会みたいなものの)会場内で流すのは作成しましたけどね…(実際は相互貸借サービスの宣伝でしたけどね)
ポスターや動画などそこにアクセスして関心を持って見てもらえなければ、ないに等しいというものより、公の立場を利用して、地区の回覧版などに広告ポスターを組み入れてのDM方式の方が効果あるかなぁ?と思ったりしています。(広告費はないでしょうから、中吊り広告とかTVCMとかは難しいでしょうし。)
私は『どうして自分達の支援(『図書館運営支援』とか『図書館ビジネス支援』とか)しない(orできない)んだろうなぁ』と思います。盛況になるように自分達を支援出来れば、『うちの会社にもアイデア支援を』って人が人を呼ぶ好循環になるでしょうに。 Like
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初めまして。
いつも楽しく拝見しております。
確かに、図書館自体の広告を見かけないのが不思議ですよね~
素朴な質問なのですが、財務部門に通る通らないは別として、「広告費」として予算要求しているのでしょうか~?
官公庁が広告を出してはいけないって事は無いですよね~? Like
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> toku さん
コメントありがとうございます。
確かに公共図書館は行政の一機関ですので、予算がつかない事業はやりませんよね。そういうことで考えれば、公共図書館に広告費というのは、似つかわしくないものなのかなぁ….。美術館や博物館には広告費はあるんですよね…たぶん。
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レスありがとうございます。
私自身は、逆に美術館や博物館に広告費が付いているのなら図書館にも付く余地があるのではないか、と感じました。
似つかわしくないとは思っておりません。むしろ、前例が無ければ実現した場合に、話題性が高いのではないか、と考えたのです。
現実的には、予算が付かなくても他のエントリーみたいに、動画投稿サイトを活用して自作CMを流せたら、ほんとに楽しいですよね~ Like
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> toku さん
話題性…が高いかどうかは不明ですが…
いわゆる「広告」として作ってみたり、「CM」として作ってみたりすることは可能ですので、機会を通じて、このブログやYouTube上にアップしていきたいと思っています。
いまちょっと年度の切り替えで、バタバタとしてますが…
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