昨夜、NHKで放送された「NHKスペシャル 日中戦争〜なぜ戦争は拡大したのか〜」を、見た。
盧溝橋(ろこうきょう)事件から始まり、日本と中国の衝突。戦線の拡大…結局は太平洋戦争…終戦(敗戦)につながる出来事だ。
軍部の暴走を政府がコントロールできなかったことへの反省が、戦後のシビリアンコントロールへとつながるのだが、それにしても…と、思う。
こうした出来事を伝える歴史的資料が、出てくる出てくる。
台湾の資料館、中国の資料館、米国の公文書館。蒋介石の日記(複写)やら、フィルムやら当時の機関銃(チェコスロバキア製)とか。振り替えって、日本ではどのくらい戦前・戦中・戦後..いわゆる近現代史の資料はどんな状況なんだろうか…と。
そんなことを思いつつ、番組の一場面を思い出した。
陸上自衛隊の駐屯地内の資料館のシーン。実は、あるのだ。町中の博物館や資料館ではなく、自衛隊の駐屯地内には、必ず…といっていいほど、資料館がある。駐屯地祭りのような一般開放日には、ぜひ覗いてみるとよい。まぁ、展示されているとはいえ、倉庫状態といってもいい。あまり重要視されていないなぁ…と、感じるばかり。それはそうだ。専門の学芸員がいるわけでもない(自衛官学芸員とか、自衛官司書とか…いてもよさそうなのだが…)。
そこでだ。
防衛省図書館が、国立国会図書館の分館であるという。そのあたりの司書さんらに動いていただいて、防衛省や自衛隊各駐屯地の資料館の資料のデータベース(今風ならば、デジタル・アーカイブ)を作ってみてはどうだろうか。
どうしても、この国は「軍事組織」に対しては、アンタッチャブルな雰囲気があるが、日本の近現代史を語る上では避けて通れないし、その物的証拠品となる資料が、全国の自衛隊駐屯地の資料館には、埋もれているのだ。
やってもいいよ…と、言われれば、ライフワークにしてもいいくらい。
なんとも春めいた陽気が続いているが、4月ともなれば、各駐屯地の開放日がある。
足を運ぶようなことがあれば、ぜひ、駐屯地資料館を覗いてみて欲しい。
※それにしても、そもそもウェブサイトを開設している駐屯地の、なんと少ないことか。ぜひ、お手伝いしたい….のだが…。
平日は山中湖村の森の中にある図書館 山中湖情報創造館に、週末は清里高原の廃校になった小学校を活用したコワーキングスペースもある 八ヶ岳コモンズにいます。「わたしをかなえる居場所づくり」をイメージしながら、テレワークに加えて動画撮影やネット副業などにもチャレンジできる図書館/コワーキングスペースづくりに取り組んでいます。
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