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自ら壁をつくるモノ(あるいは、言葉の呪縛)

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先日のとあるイベントで、『これからの図書館を考えよう』…などと言ってしまった。
これは大きな間違い設問なのだ。

地域SNSで地域活性化…といって、mixiもどきを作ってしまう。
これからの図書館…といって、図書館もどきをつくってしまう。
おそらく、「それ」を言った時すでに、既存の概念によって壁を作ってしまうのだと、強く感じる。

情報創造館と名づけていても、看板には(図書館)と表示しなければ理解は難しいが、かといって情報創造館=図書館か…と言われれば、それはちょっと違うだろう。100%図書館ではないからこそ、情報創造館という名前を付けたのだ。

未来を考える時に「さぁ〜、未来の図書館を考えよう〜」は、スタート時点でぼたんを掛け違う。
では何が必要なのか….困ったときには『原点回帰』
アレキサンドリア図書館は、現代風に言えば、図書館でもあり博物館でもあった。なんだかよくわからない施設だったかもしれないが、そこに行けば、確かに新しい知識や古くからの叡智に触れることができたのだろう。
SNSだって最初からSNSだったとは思えないし、mixi=SNSというのも味気ない。掲示板であり、ブログであり、グループウェアであり…あんな機能やこんな機能…どんな言葉でも括れない何か。なのだと思う。
そう、原点にたちもどり、そこから創造することが必要なのだろう。そして、まだ見ぬ機能を持つサイト。まだ始まっていないサービスをする「○○館」。そしておそらくそれは、数十年後には、無くてはならない存在のもの。

今、僕たちを自ら縛りつけているもがある。言葉が持つ強烈な既成概念の壁。
僕たちが戦う相手がいるとするなら、それは誰彼ではないのだ。こうした既成概念。過去には有効だったかもしれないが、現代や未来においても有効とは限らない概念。それに立ち向かうことができるのであれば、僕たちにはチャレンジする意味がある。

気がつけ!
もう、そのやり方では、未来はないかもしれないのだ。

コメント

  1. lanova より:

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    何もないところから作り上げていくのは本当に難しいですよね。雛形が必要だとは思わないけど、ベーシックなものがない限りはプランニングできないと思います。たとえば家を作るにしても「どんな家」というのがなければ図面が引けないのと同じように。そしてそこには大前提の「家」があるわけですから。まるさんのおっしゃってるのはその大前提をどう捉えるかということなんでしょうね。 Like

  2. maru3 より:

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    >lanova さん
    そうなんです。『大前提』をどのレベルで捉えるか…は、重要ですね。例えば「家」としたならば、ここにすでに落とし穴(?)がすでにあるのですが、「家」に対して原点回帰をするならば、そこには「家」よりも前に、「住まい(住まう所)」があったりします。プランニングはその名のとおり「間取り」でもあるわけで、「住まい」と「間取り」を原点から考え直した場合、まったく同じ間取りであっても、木造もあれば、鉄筋コンクリート造もあれば、鉄とガラス造もあれば、プレファブリケーションや、天幕・テントや…あるいは洞穴や地面の下だって考えられる。「家」という概念が最初っからあると、どうしても地面の上になんらかの構造物を作り上げることを考えてしまいがちですが、「住まう所」から考えれば、地面の下や木の上など、もっと自由に、時代の変化(環境にやさしい、持続可能な社会など)を考えた時に必要となる、「住まう場所」が生まれるくると思っているのです。 Like

  3. ちあぼん より:

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    「”図書館”じゃなくても、いいんじゃないか?」と思うことがありますね。
    「いっそ本はなくていいんじゃないか?」と考えると、この間のアレになる訳です。
    そうすると「そこ(”図書館”と呼ばれているもの)で、何をやりたいのか?」ってことになってくるのかなぁ?(ってことを、最近、考えていたのでした) Like

  4. maru3 より:

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    >ちあぼん さん
    コメントありがとうございます。
    …なんとな〜く、何ですけど、「それでもここは譲れない!」という所/事が、大切になってくるように思いますね。図書館、ブックカフェ、カフェ付き書店、それとも何か…ここだけは譲れない何かを持った施設。
    今現在の僕なりの想いとしては、NHKの番組ではないけれど、「知るを楽しむ場所(施設)」が、図書館と美術館と博物館と生涯学習施設を括れるのではないか…と、考えています。
    音楽ではなく、知楽。 「知楽館」…なんだか落語家みたいだけど。
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