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直営図書館だって、ここまでできる!!…って、声を上げてください。

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26,27日と、長野県松本市・長野市で開催されたセミナーに参加させていただきました。
共著「指定管理者ー文化的公共性を支えるのは誰かー」に、原稿を書いてからはや一年。あれからいろいろと思うところがありまして、今では「公共性って何?」「公共的空間の運営担い手」について…が、もっぱらのテーマとなっています。NPOが運営する“公園(おおやけの園)”だってあるんですよね。

さて、そんな二日間の中での一番の収穫は…
直営図書館だって、ここまでできるんだ!!ということを知る事ができたことです。
指定管理者制度は、すべてを解決する魔法の制度ではありません。メリットもデメリットもありますが、どうも指定管理者ではなくても、直営であっても可能なことがまだまだ沢山あるだなぁ..と、いうことを知ることができました。やはり問題は“制度の運用”であり、最後には“人の力”なんだなぁ…って。

ライブラリーショップだって、15年以上前から提言している方がいらっしゃいます。なぜ全国の公立図書館で取り組んでこなかったのでしょうか。夜間開館だって、東京23区の公立図書館は、夜9時とか10時まで開館していた時代もあったそうです。人件費を節約する方法も実にいろいろあるそうで、臨時職員やら嘱託職員など非正規雇用者(むしろ図書館職員としては正規雇用職員よりも優秀です)の活用であるとか。

…ただ、残念なことに…出来なかったのです。
ランガナタンの言葉を引き合いに出すまでもありませんが、「図書館は成長する有機体(組織)である」。言葉を返せば「成長しない有機体(組織)は、図書館ではない(図書館とは呼べない)!」ということを、図書館人は心得ておく必要があると思います。

常に新しい事業/活動にチャレンジしつづける公立図書館も、実際にあるんです。
公務員としての正規職員も、非正規職員も、指定管理者で図書館の運営にあたっている営利企業の社員も、NPO法人の職員も…これからの図書館づくりを真剣に取り組む人たちが、力を合わせていく必要があると….なんだか本気で考え始めています。

『直営図書館だって、ここまでできる!!』
って、直営図書館の公務員さんに、ぜひ声を上げていただきたいと…思いはじめています。

コメント

  1. dora より:

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    直営というよりも、司書ひとり一人が自分の仕事に誇りを持ち、自分が関わる仕事が最良の選択肢と言わしめることだと思っています。
    公務員の司書というと、司書である以前に公務員であるような気がします。本当は、公務員である以前に司書であるべきだと思うのですが。 Like

  2. maru3 より:

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    >dora さん
    コメントありがとうございます。
    「司書」として働くには、「司書」としての専門職採用か、非常勤・嘱託などの非正規職員(異動対象外)として働くしかない…公務員制度の中で「司書」としてプロ意識を持っては働くには、そんな手段しかないようですね。一般職公務員は異動が前提なので、図書館でだけ働く…ということは、まず不可能ですね。
    そう考えると、なんで図書館業界団体は、「司書」の職能の確立に力を注がなかったのか…が、かえって不思議でなりません。公立図書館の館長は司書でなければならない..とか、「司書」が居ない施設は公立図書館とは呼ばないとか…。これだけ毎年「司書資格」を持った人材が排出されるのですから….がんばれば出来たんじゃないかって、本当に思います。 Like

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