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読書のアニマシオン

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読書へのアニマシオン―75の作戦
マリア・モンセラット サルト Maria Montserrat Sarto Carmen Ondosabar 宇野 和美 カルメン オンドサバル 新田 恵子 / 柏書房
スコア選択: ★★★


読書で遊ぼうアニマシオン―本が大好きになる25のゲーム
モンセラット サルト Monserrat Sarto 佐藤 美智代 青柳 啓子 / 柏書房
スコア選択: ★★★


「読書を好きにさせる」…というよりも、「図書館を楽しめるプログラム」づくりを念頭に、本を読んでいる。ここ数日で読み終えた本が上の2冊。
図書館プログラムとしてのアニマシオンがどこまで使えるのか…という視点で読んでみたのだが、公共図書館においては、このままアニマシオンを実施するのはかなり難しいのではないか..と、思えてしまった。
 まず第一に、人材。アニマドールを呼ばれる技能を持つことは、現在の図書館職員にはかなりハードルが高いのではないだろうか。従来型の「おはなし会」や「読み聞かせ」「パネルシアター」などなどのように、一方的に演じることには慣れていても、参加者とのセッションで場を進めなめればならない。こうしたセンスは、むしろ自然活動系でインタープリターを経験している人の方が持ち合わせているように思う。そもそも公共図書館でやることではない!というご意見もあるようだが…。
 第二に、参加者が同じ本を読んでくる…という前提に立つプログラムが多い。その場で朗読するものもあるが、同じ内容の本をプログラム開始前に読んできたうえでアニマシオンが行なわれるものが少なくない。これは公共図書館においては取り入れられない。というのも、参加者分の副本を用意しなければならないからだ。

それらを考えると、公共図書館におけるアニマシオンの導入は、どうもこの本にあるままを実施することは、かなり難しい。というわけで、「公共図書館ならではの図書館ゲーム」を考える必要性が、ますます高まってきた…というオチです。

※読書へのアニマシオンが、学校図書室/図書館を中心に広がっている理由はそこにもありそうですね(教科書とか教材として同じ本を複数購入が可能だから)※

コメント

  1. lanova より:

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    おはようございます。職場からコメントしています。そうですね、「図書館=静かに学習」という図式が成立しているので、そこで「楽しむ」というのは、ちょっとピンとこないというのが、普通の感覚なのかもしれません。ただ最近はコンピュータも図書サービスの一環ですし、基本的に職員はオペレーティングができるものと設定されています。今、こちらの学校図書館ではテレビ番組の「ミリオネイヤー」形式のクイズを備え付けのコンピュータでできるように設定しているところです。これなどは完全に遊びの要素を入れています。もちろん効果音つきです。私が仕事を始めた3年前に比べれば、図書館を利用する生徒たちはぐっと多くなったような気がします。
    ↓のご質問ですが、とりあえず私の住むエリアの公共図書館のサービスをご覧いただければと思います。http://www.colapublib.org/services/ちゃんとエイジアン向けの図書館も用意されていますよ。 Like

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