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全国学力テスト

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全国の小学6年生と中学3年生を対象にした学力テストの結果が発表されたそうだ。
関心がないわけではないが、都道府県単位の成績発表に、いったいなんの意味があるのだろう。本当に必要なことは、どこの学校が優秀で、そこではどんな素養の先生が、どんな授業をしていたかの統計を取らなければ、今後に繋がる対策はとれないと思うのだが…。

それにしても、基礎力と応用力という言い方そのものが、すでに問題を含んでいる。そういう捉え方では、将来の子どもたちへの教育環境は、国や地方自治体にはまかせておけなくなる。

僕が思うには、ここにリンゴがあるとする。
上記で言う[基礎力]とは、誰かがリンゴの皮をむき、小口に切って、フォークを刺してある状態を差し出して、「どうそ召し上がれ」と言われてから食べる能力程度のものだ。それに比べて、上記でいうところの[応用力]とは、テーブルの上にリンゴと果物ナイフが置いてあります。あなたならどうしますか? という状態に対応できる能力のことだと思う(ちゃんと自分で皮を剥いて、食べ易いように切ってから食べるか、それともかじりつくか…)。
これらを[基礎力][応用力]と称すること自体に問題があると思うのだ。

そして、これから「生きる力」を言うのであれば、お店に並んでいるリンゴをどうしますか?だったり、市場のリンゴをどうしますか?だったり、さらにリンゴ畑のリンゴの木の前にいたらどうしますか?など、それぞれの状況で何をしますか? を問い/答えることが必要なのだと思う。

さて、これは小学6年生と中学3年生だけの問題ではない。

すでにその年齢を通り過ぎて来た大人たちですら、同様に[基礎力]はあっても[応用力]のない状態で社会に出てしまっている。大人たちには学校はない。そんな時に、公共図書館で何ができるのかを、真剣に考えなければならない…などと思うのです。

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